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ルネサス株が2週間ぶり下落率、自動車向け中心の半導体工場で火災

  • 一時5.4%安の1162円と約2週間ぶりの日中下落率
  • 4-6月期に売上高300億円超、営業損益200億円程度の影響も

ルネサスエレクトロニクスの株価が大幅続落。那珂工場(茨城県ひたちなか市)の火災を受け、車載向け半導体の生産への影響などを懸念する売りが先行、一時前週末比5.4%安の1162円と5日(5.6%安)以来、約2週間ぶりの日中下落率となっている。

  ルネサスの柴田英利社長兼最高経営責任者(CEO)は21日に開いたオンライン会見で、同工場が自動車向け半導体の生産を中心としていることから、車載半導体の供給が世界的に不足する中、「大変大きな影響になる」と懸念を示した。その上で「何とか1カ月以内での生産再開にたどりつきたい」とした。

  シティグループ証券の藤原毅郎アナリストは、1カ月での再開はベストケースに近く、火災で仕掛品が全滅していれば、出荷正常化は早くとも6月後半-7月になると想定。4-6月期に売上高で300億円超、営業損益で200億円程度の影響が出ると試算した。顧客との交渉上の関係後退も否定できず、中長期的な懸念も払拭できないとしている。

  藤原氏はルネサスだけでなく、自動車向けの部品不足にも拍車を掛けることになると指摘。現時点で代替生産を依頼できたとしても、製品として出荷されるまでには3か月近くかかるとみている。

  柴田社長はブルームバーグとのインタビューで、世界の車載向け半導体の需給バランスは、今期(2021年12月期)の下期まで「タイト」な状態が続く可能性があり、那珂工場では最先端製品の生産ラインの稼働率が実質100%超の水準に達していると述べていた。

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