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88.4兆円動かすヘッジファンド投資家、アジアを選好-米国資産は敬遠

  • アジアの景気回復や中国の規制変更などが需要押し上げ
  • アジアの純需要は55%、北米は20%-クレディS調査

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アジアに重点投資するヘッジファンドは、北米や欧州から新規資金の流入が急増すると予想している。過大評価されている米国の資産を敬遠し、新型コロナウイルス禍から早期回復する中国などアジア経済に投資マネーが向かっているためだ。

  APSアセット・マネジメントを含む複数のヘッジファンド運営会社によると、個人投資家がヘッジファンドに闘いを挑んだゲームストップ株などへの投資の熱狂が、アジアへの資金流入加速要因になるかもしれない。投資家はショートスクイーズ(踏み上げ)による同様の損失を避けようとしている。

  ヘッジファンド関連資産計8120億ドル(約88兆4000億円)の200余りの機関投資家を対象にしたクレディ・スイス・グループの調査では、最も人気が高い地域はアジア太平洋で純需要は55%と、10年余りで最も高い関心を集めたことが示された。この比率は資産配分の拡大を計画している投資家の割合から、縮小を計画している投資家の割合を差し引いた数字で、北米は20%だった。

  アルボーン・パートナーズのアジア責任者、リチャード・ジョンストン氏(香港在勤)は、投資家との「会話に基づくと、今年は力強い純資産流入を目にするだろう」と指摘。最も需要が強い分野として、中国株やプライベート・クレジットなどを挙げた。

  オルタナティブ投資について投資家に助言するジョンストン氏は、一部の北米の機関投資家が中国への配分を投資全体の15-20%に引き上げていると指摘した。

  資産運用者によると、北米や欧州での金融・財政刺激策拡大を受け、一部の投資家は米市場のフロス(泡)を回避してアジアへの配分を拡大する可能性がある。また、規制変更でヘッジファンドによる中国への投資が容易になったことも需要を押し上げている。

原題:
Hedge Fund Investors With $812 Billion See Asia as Preferred Bet(抜粋)

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