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インフレ強迫観念、見当違いとPIMCO-ゴールドマンは商品を選好

  • 過去100年で最良のインフレヘッジ手段は商品とゴールドマンは主張
  • 中銀のインフレ目標は今後18カ月程度は達成困難とPIMCOは警告

クロスアセット投資の世界を一変させる恐れのあるロックダウン(都市封鎖)後のインフレ再燃という目に見えない力が、ウォール街を揺さぶっている。市場から派生した物価上昇期待は、過去10年余りで最も高い水準に達した。

  成否を分ける今後のインフレヘッジ戦略について、ブルームバーグが主要な資産運用会社の見解を尋ねたところ、明確に意見が分かれた。

  ゴールドマン・サックス・グループは、商品にはインフレヘッジ手段として過去100年で最良の実績があると主張。JPモルガン・アセット・マネジメントは懐疑的な見方を示し、むしろインフラのような代替資産への逃避を選好する。

  パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、インフレが今後1年半は中央銀行の目標に届かない可能性があり、市場のインフレ強迫観念は見当違いだと警告した。

  各社の見解を以下にまとめた。

JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル・マルチアセット・ストラテジスト、トゥシュカ・マハラジ氏:

  • 商品は不安定な動きになりがちであり、インフレに備える良いプロテクションを必ずしも提供せず、指数連動債も当行のインフレヘッジリストの最有力資産ではない
  • その可能性は低いと考えるが、インフレが高進し、それが続くとすれば、回復に順応して動く株式セクターが望ましい投資プロフィルを提供する。われわれは実物資産とドルも選好している

ゴールドマン・サックス・グループのポートフォリオ戦略&アセットアロケーション担当のマネジングディレクター、クリスティアン・ミューラーグリスマン氏:

  • インフレ高進の状況では商品、特に原油が最良のヘッジ手段とわれわれは考える。1960年代後半のような賃金インフレや物品・サービス不足に伴う予期せぬインフレから身を守る手段として、過去100年で最良の実績がある
  • 株式の成績はまちまちだ。デュレーションの短いバリュー株をわれわれは選好する

PIMCOのソブリンクレジット・アナリスト、ニコラ・マイ氏:

  • エネルギー価格と他の不安定な物価要素がもたらす短期的なボラティリティーを考慮しても、インフレが目先低くとどまるとわれわれは予想しており、中銀のインフレ目標は今後18カ月程度は達成困難だろう
  • 世界経済は需要増に対応できる余剰生産能力を備えている。しかし、今後数年で支出が着実に増えれば、最終的にインフレ圧力が高まる公算が大きいだろう

原題:Wall Street Pros From Goldman to JPMorgan on New Inflation Era(抜粋)

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