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グリーンシルの実態「未来の金融」に程遠くパートナーに依存-関係者

  • スプレッドシートや他の基本プログラムで多くの作業が行われていた
  • 依存していたタウリアはJPモルガンなどから自力で資金確保

英金融ベンチャー、グリーンシル・キャピタルの共同創業者レックス・グリーンシル氏は経営破綻前、同社がウォール街のライバルより優れたテクノロジーを採用し、リアルタイム情報に基づき超低金利で貸し出し可能な「未来の金融」だと吹聴していたものだ。

  しかし、元スタッフやグリーンシルのコンピューターシステムに詳しい関係者らが語る同社の技術力の実態は、それとは全く異なる。独自の革新的技術を通じてリスクを評価するどころか、スプレッドシートや他の基本プログラムで多くの作業が行われていた。

  新たなプロジェクトは常に成功するわけでなく、破綻間際には技術力のギャップを埋めるためのパートナー探しに必死だったという。

  グリーンシルに関与した人々や業務の事情に詳しい関係者が匿名を条件に語った内容や、裁判所に提出された文書で同社の実態が明らかになった。同社の管財人はコメントを控えている。

  グリーンシルの今月の経営破綻を受け、同社の内部事情が脚光を浴びることになったが、フィンテックの「ユニコーン」(企業価値10億ドル=約1088億円=以上の未公開企業)として、同社がなぜ一時的にしろ推定70億ドルの評価を得ることができたのか新たな疑念が生じる。

  そこに至る過程で、グリーンシル氏はソフトバンクグループなどの投資家を呼び込み、英首相経験者のデービッド・キャメロン氏を顧問に招き、スイスの銀行クレディ・スイス・グループとも有利な関係を築いていた。

  サプライチェーン・ファイナンス(SCF)を利用する企業とリンクするプラットフォームを提供していたテクノロジーパートナー、タウリアへの依存も、グリーンシルの虚像を露呈させた主要な例として挙げられる。

  グリーンシルが経営危機に陥った際、タウリアはJPモルガン・チェースなど複数の銀行から資金を確保し、グリーンシルに頼ってきた企業向けにサービスを直接提供することが可能になった。これにより、グリーンシルが一部事業を保険会社アテネ・ホールディングに売却する協議は頓挫した。

原題:Greensill Collapse Exposes Hole at Heart of Its Technology Claim(抜粋)

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