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バーキン総裁、米経済は力強く回復-望まないインフレの兆候なし

更新日時
  • 物価上昇期待、経営判断や賃金交渉に織り込まれる状況に至らず
  • 米国債利回り上昇の一因は新型コロナ収束期待と経済見通し改善

米リッチモンド連銀のバーキン総裁は21日、新型コロナウイルス禍の収束に伴い2021年の米経済が力強くなり、物価を押し上げる見通しだが、望まないインフレにつながる兆候はまだ見られないと述べた。

  バーキン総裁はブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「今年の米経済は極めて力強くなる見通しであり、これは物価圧力につながるだろう」と発言。「インフレは1年で終わる現象ではなく、複数年にまたがる現象だということを強調したい」と述べた。

  望まないインフレが根付くためには、物価上昇期待が動き、経営判断や賃金交渉に織り込まれ始める必要があると説明。「まだこうした動きは見られていない」と指摘した。同総裁は今年、連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持つ。

The Fed's New Dot Plot

  先週開かれたFOMCの定例会合で参加者らは年内に見込まれる物価急伸は短期間にとどまると予想。経済予測によれば参加者らは、当局が重視するインフレ指標について21年は2.4%に急伸するが、来年は2%に鈍化すると見込んだ。食品とエネルギーを除いたベースでは、インフレ率は今年2.2%に達し、22年に2%に減速すると予想した。

FOMC、ゼロ付近の金利維持を引き続き予想-物価急伸は短期間 (2) 

  バーキン総裁は「われわれのガイダンスは、インフレ率が当局目標を大きく超えた場合、利上げすると示唆している」と述べた。また米国債利回り上昇の一因は、新型コロナワクチン接種の進展を背景にした収束期待と経済見通し改善だと指摘した。

  同総裁はまた、クレディ・スイス・アジア投資会議での講演に先立ち公表された発言テキストで、コロナ禍が引き起こしたリセッション(景気後退)から迅速に回復できれば米経済への打撃は限定的にとどまる可能性があるものの、一部のセクターはなおリスクにさらされていると分析。

  米財政についてはコロナ禍で一段と圧迫され、連邦債務はかつてない規模で膨らんだとし、「経済が安定化し次第、財政健全化に向けた措置を講じることが重要だろう」と述べた。

原題:
Fed’s Barkin Sees Strong U.S. Economy With Some Price Pressures(抜粋)

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