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ルネサス社長、1カ月以内の生産再開を目指す-半導体工場火災

  • 車載半導体供給に大変大きな影響になると懸念
  • 焼損した棟の生産が1カ月止まれば170億円相当の売り上げ損失

ルネサスエレクトロニクスの柴田英利社長兼最高経営責任者(CEO)は21日のオンライン会見で、火災により生産を停止している那珂工場(茨城県ひたちなか市)について、「何とか1カ月以内での生産再開にたどりつきたい」と述べた。

  柴田氏は、車載半導体の供給が世界的に不足する中、今回の火災は「大変大きな影響になる」と懸念を表明。「代替生産を始めとするありとあらゆる方策を追求」し、少しでも影響を小さくすることに尽力すると述べた。火災が発生したN3棟(300ミリメートルライン)が1カ月止まれば、170億円相当の売り上げ損失となるという。 

  火災は19日午前2時47分ごろ発生し、約5時間半後に鎮火した。従業員の人的被害や建屋の被害はないが、N3棟の全製造装置の約2%、11台の装置が被災しており、面積では1万2000平方メートルのクリーンルームの約5%相当が焼損した。

  N3棟では自動車のさまざまな機能の制御に必要なマイコンや自動運転に使われるシステムオンチップ(SoC)など最先端製品を生産している。火災発生前は世界的な車載半導体不足を受けてフル稼働を続けており、生産停止が長引けば自動車メーカーなどの生産に影響が出る可能性がある。

  ルネサスは今後、仕掛品の被害や業績への影響を精査していく。N2棟(200ミリメートルライン)とウエハーのテスト工程が入るWT棟は稼働しており、製品の出荷を続けている。

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