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FRB、補完的レバレッジ比率の条件緩和措置を3月末で打ち切り

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米連邦準備制度理事会(FRB)は、大手銀行に対する資本面の優遇策である「補完的レバレッジ比率(SLR)」の条件緩和措置を、3月31日で打ち切る。ウォール街は金融システムと米国債市場に与える影響軽減のため期限を延長するよう強く求めてきたが、予定通り終了することを決めた。

  FRBが19日の声明で発表した。SLRの条件緩和は新型コロナウイルス感染拡大に伴う混乱への対応として、昨年4月に導入された。金融機関はこれにより、損失に備える資本を積み増すことなく米国債保有などを増やすことができた。

  新型コロナ感染の経済に対する脅威は1年前ほど深刻ではないと判断した形だが、FRBは同時にSLRに対する新たな変更点を近く提案することも明らかにした。感染がパンデミック(世界的大流行)になってからの当局による介入で、銀行の準備金が急増していることに対処する狙いだ。

  それでも緩和措置の打ち切りは、銀行や債券トレーダーらを失望させる恐れがある。多くの専門家は、特に米国債市場のボラティリティーが高まって以降、FRBが同措置の期限を少なくとももう数カ月延長することを望んできた。しかしFRBは、米国債市場は十分に安定しており、銀行の資本はパンデミック前の要件に戻しても耐えられるだけの高い水準にあると判断した。

  FRBはSLRに加え得る変更点について詳細は示さなかったが、金融業界の全般的な資本水準を変えることは望んでいないと説明した。他の金融監督機関である通貨監督庁(OCC)、連邦預金保険公社(FDIC)と協力するとも表明。OCCとFDICも19日、緩和措置を3月31日で打ち切ると発表した。

  今回の決定を受け、JPモルガン・チェースやシティグループ、バンク・オブ・アメリカ(BofA)などの大手行は近いうちに、従来のSLR要件に再び適合させる必要が生じる。

  TDセキュリティーズの金利戦略グローバル責任者、プリヤ・ミスラ氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで「間違いだ」と指摘。「この緩和措置がなくなることに対し、市場が準備をできていたとは思わない」と述べた。

原題:Fed to End Covid-19 Capital Break It Gave Wall Street Banks (2)(抜粋)

(第3段落以降に詳細や市場関係者の見方を追加して更新します)
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