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ロシア人資産家の投資が30倍超に、創業のEV会社がSPACと合併で

  • 2015年創業のアライバルに4.5億ドル投資、企業価値いまや153億ドル
  • SPACの株主は19日にアライバルとの合併巡り採決へ

ロシアの元政権幹部デニス・スベルドロフ氏(42)は、電気自動車(EV)に注目し、2015年に英国で商用EVの新会社アライバルを設立した。同氏は当時すでに通信関連のスタートアップ企業で成功を収めた資産家だった。

  それから4年後、スベルドロフ氏は投資会社を通じてアライバルに約4億5000万ドル(約490億円)の資本を注入。昨年11月にはマーベル・エンターテインメントの元最高経営責任者(CEO)ピーター・クーネオ氏が率いる特別買収目的会社(SPAC)のCIIGマージャーと合併させた。

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デニス・スベルドロフ氏

  アライバルはまだ完全な生産を開始していないものの、企業価値はいまや153億ドルと、昨年初めから2倍以上に拡大。スベルドロフ氏の投資は30倍以上に化けた格好だ。ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、合併完了後もアライバル株式の大半を握るスベルドロフ氏の純資産は、近く117億ドルに膨れ上がる。

  アライバルの広報担当者はスベルドロフ氏の資産についてコメントを避けた。CIIGの株主はアライバルとの合併について19日に採決する予定だ。

  アライバルは一部のモデルについて年内に公道試験を開始する計画。小規模の工場で生産するため大手商用車メーカーと比べてコストがわずかで済み、資金のひっ迫を避けられると説明している。24年までに31の工場を設ける意向で、それ以前の黒字化実現にも期待を寄せる。

  スベルドロフ氏は最近、「世界に人口が100万人を超える都市は560以上ある。そのそれぞれの都市が各市場に特有のニーズを捉えた自動車を1万台生産するマイクロファクトリーを持つことが可能だろう」と述べ、「この事業モデルはマクドナルドやスターバックスのような拡張性を持ち得る」との見解を示した。

原題:Billionaire Scores 3,000% Gain Through Electric-Vehicle SPAC (1)(抜粋)

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