, コンテンツにスキップする

【債券週間展望】長期金利は上昇、米金利先高警戒感で売り圧力

3月第4週(22日-26日)の債券市場では、長期金利の上昇が予想されている。日本銀行による変動許容幅の明確化を受けて長期金利の上限が意識されやすい中、米国の金利先高警戒感も根強く、売り優勢の展開が見込まれている。

  日銀は19日の金融政策決定会合で、ゼロ%程度に誘導する長期金利の変動許容幅を上下ともに0.25%ポイント程度と決定した。決定会合の結果を受けて、長期金利は一時0.12%まで上昇した。黒田東彦総裁は会合後の記者会見で、変動許容幅について、表現を明確化したものであり拡大ではないと述べている。

市場参加者の見方

◎SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • 日銀会合の結果は緩和の強化を示す内容は見当たらず、現状のままで考えたら債券にプラスの材料はない
  • 長期金利の変動許容幅拡大は、海外の金利が上がってきているので、それに合わせた対応だという理解
  • 基本的に米国を中心とした海外金利が上がりやすい状況で、円債市場も金利上昇を意識した絵になる
  • 長期金利の予想レンジは0.100%~0.150%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 景気回復期待を背景に米長期金利の上昇などが続いていることから、投資家は上値追いには慎重な姿勢を維持するだろう
  • 積極的な買いの材料には乏しく、上値は重い
  • 一方、日銀が利回り曲線全体を低位で安定させることを優先する姿勢があらためて確認されており、投資家の押し目買いにも支えられて、大幅な金利上昇は見込みづらい
  • 長期金利の予想レンジは0.090%~0.140%

国債入札予定

対象発行予定額
23日

流動性供給

(残存1年超5年以下)

4000億円程度
25日40年利付国債5000億円程度

日銀オペ予定

対象年限直近の通知額
22日1-3年4000億円
3-5年3700億円
5-10年4200億円
26日1-3年4000億円
5-10年4200億円


主な材料

  • 22日:国際決済銀行(BIS)イノベーションサミット(25日まで、オンライン)、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長や欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が参加
  • 23日:3月の月例経済報告
  • 23日:国債市場特別参加者会合、国債投資家懇談会
  • 23日:ベイリー英中銀総裁、講演
  • 24日:日銀決定会合議事要旨(1月20、21日分)
  • 24日:米FRB議長とイエレン財務長官が米上院銀行委員会の公聴会で証言
  • 25日:バイデン米大統領、就任後初の正式な記者会見
  • 26日:3月の東京消費者物価指数(CPI)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE