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「ディープバリュー」ETF、キャシー・ウッド氏のETF超えるか

  • バリュー株シフトの究極にあるのが「ディープバリュー」株投資
  • 「DEEP」は年初から25%以上値上がりしている

約10年にわたる成長株のアウトパフォーマンスが終わり、バリュー株投資が日の当たる場所に躍り出た。今年これまでに180億ドル(約1兆9600億円)余りが80本ほどのバリュー株上場投資信託(ETF)に流入し、既に四半期として最高になっている。

  テクノロジー株などの割高株からの資金シフトがこの勢いで続けば、「ディープバリュー」ETFが人気のETFとしてアーク・イノベーションETF(ARKK)に取って代わるかもしれないと、ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストらは指摘する。

Money Is Pouring Into Value-Oriented ETFs

Source: Bloomberg

  キャシー・ウッド氏が率いるアーク・インベストメント・マネジメントのARKKは電気自動車メーカーのテスラなどの先進テクノロジー銘柄に投資し、ウォール街の寵児(ちょうじ)となった。

  しかし、金利上昇見通しで多くのハイテク株の割高水準は正当化できなくなり、新型コロナウイルス禍後の取引として割安なバリュー株への投資に関心が集まるようになった。

バリュー株、モメンタム株に化けるか-上昇に一段の弾みも

  この流れの究極にあるのが、主流のバリュー株ファンドよりもさらに割安とみられる銘柄に注目する「ディープバリュー」投資だ。

  ディープバリューETFと従来のバリューETFの違いは、720億ドル超のバンガード・バリューETF(VTV)と3800万ドルのiシェアーズ・フォーカスト・バリュー・ファクターETF(FOVL)を比べると分かる。

  VTVの保有銘柄の時価総額の中央値は1100億ドル弱で、多くの著名大型株を保有。一方、FOVLの保有銘柄の時価総額の中央値は91億ドル。VTVの最大保有銘柄はJPモルガン・チェースで、FOVLは化学品および弾薬メーカーのオーリンというあまり聞いたことのない銘柄だ。

  ディープバリューETFがARKKのように人気を集めるのに必要なのはもちろん高いリターンだが、FOVLは17日までで年初から26.8%上昇。ラウンドヒル・アクワイアラーズ・ディープ・バリューETF(DEEP)は25%以上値上がりしている。

  一般的なバリューETFであるVTVは10.4%上昇。また成長株のバンガード・グロースETF(VUG)は1.9%の上昇にとどまる。

Value Funds are Outperforming Growth Peers

Source: Bloomberg. Performance figures are quarterly, and as of Mar. 17 for Q1, 2021.

原題:
‘Deep Value’ ETFs Look Primed to Eclipse Cathie Wood-Style Funds(抜粋)

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