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3月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:株反落、インフレ懸念で国債利回り急上昇-原油急落

  18日の米株式相場は反落。米国債利回りは上昇し、節目の水準を次々に突破した。米金融当局がインフレ加速を容認するリスクを冒しているとの懸念が広がった。原油は大幅安。

  • 米国株は反落、午後に下げ幅拡大-ハイテク売り目立つ
  • 米国債は下落、10年債利回り一時1.75%
  • ドル全面高、対円は108円後半-米国債利回り上昇で
  • NY原油先物、半年で最大の下げ-景気と需要の回復に不透明感
  • 金スポットは下落、米国債利回りの大幅上昇で妙味低下

  リスク資産は原油の売りを手始めに、午後になって下げ足を速めた。米国債利回りの急上昇を受けて、バリュエーションが高いテクノロジー株が売られ、ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は3.1%下落した。オプションと先物取引が期限を迎える四半期ごとの「クアドルプル・ウィッチング」を19日に控えていることも、ボラティリティーを増幅させた。

  S&P500種株価指数は前日比1.5%安の3915.46。ダウ工業株30種平均は153.07ドル(0.5%)安の32862.30ドル。ナスダック総合指数は3%下落。

  FBBキャピタル・パートナーズの調査責任者、マイク・ベイリー氏は「米10年債利回りの不穏な急上昇が、ハイテク株の割高感を株式投資家に思い出させるというパターンがみられる」と述べた。

  米国債相場はニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.71%。一時は1.75%と昨年1月以来の水準に上昇した。30年債利回りは一時2.5%を上回り、19年8月以来の高水準に達した。

  パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が景気支援の継続に前向きで、景気の過熱を容認しているとの見方から、成長とインフレが加速するとの観測が強まった。市場のインフレ期待は数年ぶりの高水準になっている。

  外国為替市場では、カナダ・ドルが3週間ぶりの大幅安となるなど、資源国通貨が下落。原油が下げ幅を拡大したことが影響した。一方、ドルは主要10通貨に対して全面高。米国債利回りの上昇に支えられた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%上昇。ドルは対円で0.1%高の1ドル=108円89銭。ユーロは対ドルで0.5%安の1ユーロ=1.1915ドル。ドルは対カナダ・ドルで0.7%高の1ドル=1.2487カナダ・ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は急落し、昨年9月以来の大幅安となった。新型コロナワクチン接種が順調に進んでいない国・地域があることから、景気改善ペースと原油需要の完全回復を巡り不透明感が広がった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は4.60ドル(7.1%)安い1バレル=60ドルちょうど。これで5営業日続落となった。ロンドンICEの北海ブレント5月限は4.72ドル(6.9%)下落の63.28ドル。

  ニューヨーク金市場ではスポット相場が下落。米国債利回りが大きく上昇し、投資妙味が低下した。10年債利回りは一時、昨年1月以来の高水準を付けた。

  金スポットはニューヨーク時間午後3時12分現在、0.6%安の1オンス=1734.79ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、5.40ドル(0.3%)反発し1732.50ドルで終了した。

原題:Stocks Slump Amid Inflation Concern; Oil Tumbles: Markets Wrap(抜粋)

Commodity Currencies Slide With Oil; Dollar Gains: Inside G-10(抜粋)

Oil Falls By Most in 6 Months as Recovery Falters(抜粋)

Gold Falls as Yields Rise After Fed Meeting; Base Metals Slip(抜粋)

◎欧州市況:株式は上昇、シクリカル銘柄に買い-ドイツ債は下落

  18日の欧州株は上昇。シクリカル銘柄に買いが入った。米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融政策を通じた支援を表明し、インフレ懸念から債券利回りが上昇したことも影響した。

  ストックス欧州600指数は0.4%高。昨年に記録した最高値まで1.7%以内に迫っている。自動車や鉱業、銀行銘柄はいずれも1%超の値上がりとなった。金利変動に敏感なディフェンシブ銘柄や成長株は下落した。ユーロストックス50指数は0.5%上昇し、2008年5月以来の高水準となった。ドイツのDAX指数は1.2%上昇し、過去最高値を更新した。

  FOMC参加者は少なくとも2023年いっぱいは金利がゼロ付近で維持されると引き続き予想したことから、インフレ期待の高まりを背景にもっとタカ派的なトーンを懸念していた投資家に安心感が広がった。債券利回りの上昇に伴い、2月半ばからバリュー株やシクリカル銘柄が物色された一方で、テクノロジー株といった割高な銘柄が値下がりしていた。

  アクティブトレーズのテクニカルアナリスト、ピエール・ヴェレ氏は「パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のよりタカ派的なトーンを見込んでいた投資家は意表を突かれたため、主な株価指数でリスクオンの取引スタンスが顕在化した」と指摘。「このちょっとした安心感は、少なくともごく短期間においては、リスク資産の価格を押し上げるのに十分だった」と説明した。

  欧州債は下落。パウエル議長が17日、長期債利回りの上昇を懸念していないと示唆したことが響いた。

  ドイツ30年債利回りは約1年ぶりの高水準に上昇した。欧州の周辺国債は上昇、利回り曲線は緩やかなブルスティープニングとなった。

主要国債の利回り 
ドイツ10年債利回りは3bp上昇のマイナス0.26%
イタリア10年債利回りは1bp低下の0.69%
フランス10年債利回りは2bp上昇のマイナス0.02%
英10年債利回りは4bp上げて0.87%

ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)

原題:European Stocks Advance with Cyclicals as Yields Rise After Fed(抜粋)

German Curve Steepens in Treasury-Led Selloff; End of Day Curves(抜粋)

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