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補完的レバレッジ比率の緩和終了でも混乱起こらず-ポズサー氏予想

  • 銀行が米国債売りを余儀なくされることはない
  • 米国債レポ市場の機能が制限されることにもならない

影響力のある米国債ストラテジストのゾルタン・ポズサー氏は、「補完的レバレッジ比率(SLR)」条件の緩和措置が予定通り3月末で終了しても、市場の混乱は避けられるとの見方を示した。

  クレディ・スイス・グループのストラテジストである同氏は16日のリポートで、「連邦準備制度も市場も緩和措置の終了による大混乱を恐れることはない」とし、銀行が「売りを余儀なくされることはなく、米国債レポ市場の機能が制限されることにもならない」との見方を示した。

  米金融監督当局は昨年4月、金融機関保有の米国債と準備預金をSLRの算出から除外する時限措置を打ち出した。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)対策の一環で、金融機関は米国債の保有を増やすことが可能になった。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は17日、期限を延長するかどうかについて「数日中に発表することがあるだろう」と述べた。

Swap-spread volatility remains high as deadline for SLR approaches

  緩和措置の失効によって銀行がポジション売却を迫られることやスワップスプレッドの縮小、レポ金利の上昇を予想するストラテジストもいる。

  しかしポズサー氏は、同措置による恩恵は実はもともとそれほど大きくはなかったとして、失効してもほとんど影響はない見込みだと論じた。

  同氏はまた、FOMCが翌日物リバースレポ(RRP)ファシリティーのカウンターパーティー上限を引き上げたことについて、SLR緩和の終了に向けて準備をしているとの見方を示した。

  FOMCは各カウンターパーティーについて1日当たりの上限を300億ドル(約3兆3000億円)から800億ドルに引き上げた。ポズサー氏はこれについて、ファシリティーの上限撤廃に近いものだとした上で、ファシリティーの残額がまだある状態でのこの動きは、当局がSLR緩和の終了に備えていることを示していると指摘した。

原題:Pozsar Says Markets to Sidestep ‘Mayhem’ If Fed Relief Expires、Fed ‘Foaming the Runway’ for End of SLR Exemption, Pozsar Says(抜粋)

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