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四国電力の伊方3号機運転容認、広島高裁が仮処分取り消し

更新日時
  • 高裁判断を受け、四国電の株価は約1年ぶりの日中上昇率
  • 伊方原発3号機の運転再開はテロ対策施設の完工後の10月頃-大和

広島高裁は18日、四国電力の伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを命じた仮処分決定の異議審で、決定を取り消し運転を容認した。

  広島高裁は昨年1月、伊方原発の50キロ圏内に住む山口県の住民3人が地震や火山の噴火などに対する安全性が欠けるとして3号機の運転差し止めを申し立てた仮処分の即時抗告審で、運転差し止めを決定。四国電は同年2月、決定は「到底承服できるものではない」として、異議を申し立てていた。

  四国電の株価は広島高裁の判断を受けて急上昇。一時前日比7.9%高の914円と約1年ぶりの日中上昇率となった。

  大和証券の西川周作アナリストは高裁の判断が出される前の18日付メモで、仮処分取り消しとなれば「好材料」との見方を示した。一方で、仮処分取り消しの場合の運転再開はテロ対策施設の完工後の今年10月ごろとなる見込みと述べた。

  2011年の福島第一原子力発電所事故後、各地の原発の周辺地域の住民らによる運転差し止めなどを求める訴訟が相次いでいる。伊方原発を巡っては、広島高裁が17年12月に3号機の運転差し止めの仮処分を決定したものの、翌年9月に異議審で取り消された

  四国電は、今回の決定は伊方原発3号機の安全性は確保されているとの同社の主張が裁判所に認められたものであり、「妥当な決定」とのコメントを発表した。

  四国電が保有する原発は伊方3号機のみで、19年12月に定期検査のため停止した。同原発の1、2号機は廃止が決定している。

(四国電力やアナリストのコメント、背景情報を追加して更新します)
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