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FRB議長、国債利回り上昇押し返す理由ない-タイト化なら懸念

更新日時
  • さまざまな指標を見る限り金融情勢は全般として極めて緩和的
  • 市場に無秩序な状況などが見られれば懸念するとの見解繰り返す

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は17日、現行の金融政策は適切であり、過去1カ月間の米国債利回り上昇を押し返す理由はないとの考えを示した。

  連邦公開市場委員会(FOMC)会合終了後、バーチャル形式で記者会見したパウエル議長は、「現在の金融政策スタンスは適切であると考えられる」と述べ、月額で米国債800億ドル(約8兆7000億円)、住宅ローン担保証券(MBS)400億ドルという形での資産購入についても適切であるとの認識を示した。

  最近の利回り上昇を受けて、金融当局がそれを押し返す動きに出るかどうか議論が繰り広げられてきたが、パウエル議長はこの件に関する質問に答え、当局として市場の動きに対抗すべきだとするアイデアをはねつけた。

パウエルFRB議長

(出典:ブルームバーグ)

  新型コロナウイルスワクチン接種の進展や、1兆9000億ドル規模の追加経済対策の成立を受けた経済見通しの改善に伴い、米国債利回りはここ1カ月で急上昇しており、米金融当局による利上げ開始の時期が従来の示唆よりも早まるのではないかとの観測が、投資家の間で高まっている。

  米10年債利回りは17日、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が1年余り前に本格化して以降で最も高い水準に達し、30年債利回りも2019年以来の高水準を付けた。

  それでもパウエル議長は「金融環境を巡るさまざまな指標を見れば、金融情勢が全般に極めて緩和的である様子を示しているのが分かるだろう。そして、それは適切なことだ」と語った。

  パウエル氏はその上で、「われわれの目標達成を脅かすような、市場の無秩序な状況や金融環境の持続的なタイト化が見られれば懸念するだろう」と今月に入り示した見解を繰り返した。      

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原題:Fed’s Powell Says No Need to React to Rising Treasury YieldsPowell Holds Dovish Line as Fed Signals Zero Rates Through 2023(抜粋)

(パウエル議長の発言の背景を追加して更新します)
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