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ECB、早過ぎる金利上昇許さず-レーン理事が英紙に見解示す

  • チーフエコノミストのレーン氏がフィナンシャル・タイムズに述べた
  • 調達環境を注視、短期金利だけを焦点とする金融政策からシフト

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欧州中央銀行(ECB)は経済が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と闘い続ける中で、金利があまりにも早く上昇するのを許さないとの見解をチーフエコノミストのレーン理事が示した。

  同理事は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、「われわれの目標は基本的に、全体的な調達環境決定で重要な役割を演じるイールドカーブが経済情勢に先行しないようにすることだ」と述べた。

  「調達環境全体を注視することによって、短期金利だけを焦点とする金融政策からシフトする」とし、長期金利も重要だと論じた。

  ECBは先週、今後数カ月の債券購入を「大きく」増やすことを決めた。利回り上昇がユーロ圏の景気回復の芽を摘んでしまうことを懸念している。

  各国の国債利回りは米国の景気とインフレの回復期待を背景に上昇しているが、ユーロ圏はワクチン接種でも景気回復でも米国に後れを取っている。

  ECBはパンデミックの期間を通じて借り入れコストを低く保つとしているが、レーン理事は「利回りとインフレの適切な水準の関係は時間と共に変化する」と指摘した。

  政策委員会の他のメンバーと同様に、マイナス0.5%の中銀預金金利にはさらなる引き下げ余地があるとも述べた。

  利回りについて数値目標に言及することは避け、「10年物利回りを一定の値に保たなければならないような状況にはない」と語った。

  2%弱としているECBのインフレ目標については、低過ぎた時期の後にしばらく目標を幾分上回ることを容認するのことには「強い論理性がある」との考えを示した。

  「柔軟な平均値でのインフレ目標には分析による強い根拠があるが、インフレ期待の安定に役立つ他の選択肢もあるかもしれない」と語った。

原題:ECB to Ensure Yields Remain in Step With Economy, Lane Tells FT(抜粋)

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