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「60/40」戦略、見直し論の中でも擁護者-PIMCOやDEショー

  • ポートフォリで債券の重要性が低下したとは考えない-PIMCO
  • 米国債は昨年3月にヘッジとしての役割を果たした-DEショー

株式に6割、債券に4割を投資する伝統的な「60/40」ポートフォリオは歴史的な債券利回り低下の中で既に難しい環境にあったが、今度は利回り急上昇というより直接的な脅威にさらされている。最近の市場ボラティリティーは株式と債券の同時値下がりをもたらしたからだ。

  60/40モデルは、リスク資産下落時には債券が値上がりしクッションになるという関係を基盤にしているが、この根底が崩れたことになる。新型コロナウイルスワクチンと政府の経済対策による景気回復加速見通しが債券市場を直撃し、利回りが株式市場を揺るがすほどのスピードで上昇した。60/40モデルは今、2016年の大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利し減税と規制緩和による成長加速期待が高まった時期以来の試練に直面している。

Stocks-bonds relationship close to most negative since 2016

  この投資モデルの世界と米国での成績を追跡するブルームバーグの指数によると、2020年のリターンはそれぞれプラス14%とプラス17%だった。18年のマイナスリターンをきかっけに始まった戦略を再考または放棄すべきだという声は収まっていないが、有力な擁護者もいる。

  パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のマルチアセット戦略担当ポートフォリオマネジャー、エリン・ブラウン氏は、「年初からの売りは債券投資の良い出発点を提供する。株と債券に負の相関がなくなったとか、マルチアセットポートフォリオにおける債券の重要性が低下したとは全く考えていない」と語った。

  今年これまでのパフォーマンスはこの戦略の底力を示している。ユーロ圏と日本、カナダの60/40戦略は年初から3月12日までで3%以上上昇。世界と米国はそれぞれ1%余りのプラスだ。
 

Treasury volatility has revived from central-bank induced stupor

  チャールズ・シュワブの債券ポートフォリオストラテジスト、キャシー・ジョーンズ氏によれば、これは「可能な限りリターンを高める方法の話」ではない。バランスの取れたポートフォリオは、資産保全、所得創出、株式やその他のリスク資産からの分散投資のためのものだと同氏は説明した。

  また、DEショー・グループのグローバルエコノミクス担当ディレクター、ブライアン・サック氏は先月の論文で、米国債は昨年3月のリスク資産売りの際にヘッジとしての役割を果たしたと指摘。ドイツ国債と日本国債はマイナスの利回りのために「ヘッジ資産としての価値が損なわれていた」が、最近のイールドカーブのスティープ化で米国債がヘッジ能力を失う可能性はさらに低くなったとみられると論じた。

  「利回り上昇が続けば、将来の負の衝撃時に利回りが低下する余地が広がる」と指摘した。

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原題:Scorned 60/40 Strategy Finds Allies in Biggest Test Since 2016(抜粋)

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