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豪中銀は財政テーパリングの影響注視、力強く経済回復-議事要旨

更新日時
  • 政府の賃金支援策「ジョブキーパー」は今月で終了
  • YCC目標の24年11月償還債への変更を年内に検討

オーストラリア準備銀行(中央銀行)の3月の政策決定会合では、同国経済が力強く回復しつつあるとの認識が示される一方、近く予定される一部政府プログラム終了に伴う影響を注意深く見守る方針で一致した。16日公表された議事要旨で明らかになった。

  豪中銀は議事要旨で、「短期的に重要な問題は家計と企業が一部の財政支援措置のテーパリング(段階的縮小)にどのように適応するかだ」との認識を示したほか、「政策委員会のメンバーから労働市場の改善ペースが一時停止状態となる可能性があるとの指摘があった」と説明した。

RBA wants marked increase in wages before considers tighter policy

  豪政府の賃金支援策「ジョブキーパー」は今月で期限切れを迎える。

  新型コロナウイルスの感染拡大が抑制され、それに伴って失業率が低下する中で、豪経済はV字回復を遂げている。ただ、政策委はインフレ率が2-3%レンジに戻るだけの賃金を生み出すほど労働市場がタイトになるには「ある程度の時間」がかかると予想。「2024年より前に賃金の伸びがインフレ目標に沿った水準となる可能性は低い」との見方を示した。

  世界で広がるリフレ取引を背景とする国債利回り上昇に対応するため、豪中銀は過去数週間に予定外のオペを含め債券購入の強化を余儀なくされた。3月の会合では政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の0.10%に据え置くことを決定。3年国債の利回り目標も0.10%前後のまま維持された。

  豪中銀は議事要旨で、政策委が3年国債の利回り目標について協議したことを明らかにし、イールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)目標の対象を2024年4月償還債から24年11月償還債に変更するかどうか「年内に」検討する必要があるとの認識をあらためて示した。その上で、この問題を検討する際には経済指標の動向やインフレ・雇用の見通しに「細心の注意」を払う意向を繰り返し表明した。

原題:RBA Says Economy Recovering Firmly, Watching Fiscal Tapering (1)RBA Emphasizes Need for Higher Wages Growth in Subtle Shift (3)(抜粋)

(2段落目以降で詳細を追加して更新します)
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