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米国債市場の弱気派、今週のFOMCが真剣な現実直視の機会に

  • 金利先高観で投資家は中長期債のショートに傾斜
  • 短期金融市場は22年遅くの引き締め開始を織り込む方向に

米債券市場は間もなく真剣に現実を直視することになりそうだ。トレーダーは長期債利回り上昇の方向に大きく傾斜し、連邦公開市場委員会(FOMC)が今の想定よりかなり前に政策金利をゼロ付近から引き上げ始めるシナリオも浮上している。

  こうした見通しに基づく投資の採算性は、FOMCが2日間の会合を締めくくる17日に試される。債券投資家にとって重要になるのは、当局者が予測する今後数年間の政策金利の軌道だ。昨年12月時点では、2023年末までゼロ付近にとどまるとの見通しが示されていた。

  しかし、市場の見方は異なる。新型コロナウイルスのワクチン接種加速や2兆ドル(約218兆円)近い追加経済対策で経済成長とインフレの見通しはいずれも上向いており、短期金融市場は来年末までの米金融引き締め開始を織り込む方向にある。長期債相場の一段の下落にも投資家は備えている。オプション市場では米10年国債利回りが現在の約1.6%から今後数カ月で1.85%を目指す動きが織り込まれており、ウォール街のストラテジストらはさらに高い水準を見越している。

  TJMインスティチューショナル・セキュリティーズのストラテジスト、デービッド・ロビン氏は「市場は米金融当局の辛抱強さに我慢ができない」と指摘。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が17日に「今の価格水準を受け入れないなら、市場は議長が現実から目を背けていると考える可能性が高く、それに伴って最初の利上げ時期が早まり、利上げの規模も拡大する」と予想した。

Fed Looks Past 2023

  ユーロドル先物は23年3月ごろまでに0.25ポイントの利上げを完全に織り込んでいる。それより早期の動きに備える向きもあり、22年12月までに約0.18ポイントの利上げが約75%の確率で見込まれている。

  中長期では米10年国債利回りは先週、1.64%と2020年2月以来の高水準に達した。米金融当局による超緩和スタンス終了時期の予想をトレーダーが前倒したことから、5年債利回りも劇的に上昇した。

  FOMCは17日に公表する最新四半期経済予測で成長率や雇用見通しを上方修正すると予想されている。ただ、ブルームバーグのエコノミスト調査では、FOMCは23年末まで政策金利を据え置く見通しを維持すると予測されている。当局の予測はFOMCの声明と共に東部時間17日午後2時(日本時間18日午前3時)に公表される。

10-year Treasury option puts remain rich relative to calls

原題:
Treasury Market’s Bears Are Set for a Reality Check From Fed(抜粋)

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