米国株が連日で最高値、景気への楽観強まる-ドル上昇
Vildana Hajric、Claire Ballentine1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。
15日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は3営業日連続で最高値を更新した。景気回復の芽が出始めていることや、米国での新型コロナワクチンの接種進展を巡って楽観が強まった。
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S&P500種は5営業日続伸。公益や不動産が堅調だった。ダウ工業株30種平均は7営業日続伸し、4日連続で最高値を更新。アップルやテスラ、フェイスブックに支えられ、ハイテク銘柄中心のナスダック100指数も上昇した。
S&P500種は前週末比0.7%高の3968.94。ダウ平均は174.82ドル(0.5%)高の32953.46ドル。ナスダック総合指数は1.1%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.61%。
USバンク・ウェルス・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、テリー・サンドベン氏は「米国株は高値で買い、それより高い値で売る資産クラスになった。経済活動再開を巡る楽観やワクチン接種の進展、追加経済対策が背景にある」と指摘。「当社は株式に対する楽観的な姿勢を維持している。根幹にあるセンチメントやテクニカルトレンドが有利に働いているためだ」と述べた。

外国為替市場ではドルが上げ幅を縮小したが、主要10通貨の大半に対して上昇した。今週の連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定にかけてドル買い基調が続くだろうと、ウェルズ・ファーゴは15日付リポートで指摘した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。ドルは対円で0.1%高の1ドル=109円13銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1929ドル。
ニューヨーク原油先物相場は続落。ドルが上昇したことで、ドル建てで取引される原油に割高感が生じた。期先と期近の価格差から、供給超過の可能性が示唆されたことも影響した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は、22セント(0.3%)安の1バレル=65.39ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は34セント下落し68.88ドル。
ニューヨーク金先物相場は上昇。FOMCが今週の政策会合後に公表する経済予測で、低金利予想が維持されるとの見方が広がった。ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査では、FOMCが17日の会合終了後に公表する政策金利予測の中央値は、2023年末までゼロ付近で据え置きになると見込まれている。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.55%高の1オンス=1729.20ドルで終了。金スポットはニューヨーク時間午後2時38分現在、0.2%上昇し1730.11ドル。
原題:Stocks Climb to All-Time Highs; Crude Oil Declines: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Pares Gains as U.S. Shares Turn Higher: Inside G-10(抜粋)
Oil Dips With Weakening Market Structure Holding Back Rebound(抜粋)
Gold Gains on Bets Fed Will Reaffirm Low-Rates Policy This Week(抜粋)