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中国の景気回復、なおまだら模様-1~2月に大幅なプラスでも

更新日時
  • 工業生産と小売売上高の伸び、予想上回る-固定資産投資は下回る
  • 力強い工業生産・外需、消費の見劣りという回復の違いも浮き彫りに

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中国の経済指標は1-2月に大幅な増加となった。しかし、新型コロナウイルス禍に伴う世界で最初のロックダウン(都市封鎖)から1年を経ても、景気回復はまだら模様だ。

  1-2月の工業生産と小売売上高、固定資産投資はいずれも30%を超える伸びを示したが、前年同期との比較でゆがみが生じている。基調的な勢いとしては、力強い工業生産・外需と、見劣りする消費持ち直しという回復ペースの違いが浮き彫りになっている。

  国家統計局が15日発表した1-2月の工業生産は前年同期比35.1%増。ブルームバーグ調査の予想中央値は32.2%増だった。小売売上高は同33.8%増加。予想は32%増。

  1-2月の都市部固定資産投資は前年同期比35%増。40.9%増が見込まれていた。2月末の失業率は5.5%と昨年末の5.2%から上昇した。

Economic Data Soars

China's economy continued recovering in the first two months of 2021

Source: National Bureau of Statistics

Note: February data is combined Jan-Feb results

  

  固定資産投資の伸びが予想を下回ったほか、失業率は悪化しており、経済の持ち直しが一様でないことを示唆している。個人消費は回復しているものの、小売売上高は工業生産ほどの力強い改善にはなっていない。

  国家統計局の劉愛華報道官は声明で、「コロナがなお世界的に猛威を振るい、世界経済が厳しい課題に直面しているという点をわれわれは認識する必要がある」と指摘。「国内的には不均衡な景気回復が依然として顕著で、経済持ち直しの基盤はまだしっかりしていない」とコメントした。

  中国は早期にコロナを抑え込んだ後、医療用品や在宅勤務用機器の国外需要が急拡大したことで、昨年はプラス2.3%の経済成長を確保した。エコノミスト予想では2021年は8.4%成長が見込まれる一方、中国政府は今年の成長率目標を「6%超」と控えめな水準に設定している。

Retailing Drops Off

Retail sales dropped off in 2021, likely affected by Lunar New Year

Source: National Bureau of Statistics

Note: Single month data isn't reported for Jan.-Feb. Bloomberg assigned half the cumulative value for the two month period to each month.

  華興証券の龐溟エコノミストは、この日発表された投資指標は製造業がなお慎重姿勢であることを示したとし、「民間企業を中心に利益の伸び回復が確認できた後にようやく投資意欲が高まることになるだろう」と分析。消費者の需要も引き続き弱く、「春節(旧正月)による全国の消費の押し上げ効果は予想よりも小さかった可能性がある」との見方を示した。

原題:China’s Soaring Economic Activity Masks Uneven Growth Recovery(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します)
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