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ドイツ2州議会選、メルケル首相の与党CDUが大敗-緑の党に追い風

  • CDUの歴史的敗北、政権の新型コロナ対策への有権者の不満映す
  • 9月の総選挙控えCDUの新党首に厳しい結果-緑の党は選択肢拡大

ドイツではメルケル首相率いる保守派政党に代わって緑の党が次期首相を輩出する確率が若干高まったようだ。

  14日行われた独2州の州議会選挙で、メルケル独首相率いる与党キリスト教民主同盟(CDU)が第2次大戦以来で最悪の敗北を喫した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への対応とワクチン接種ペースの遅さを巡る政府への不満が選挙結果に表れた。

  今回の選挙で大きな勝利を収めたのは緑の党で、西部バーデン・ビュルテンベルク州で10年にわたる第1党の座を堅持。隣接するラインラント・プファルツ州でも緑の党は善戦した。緑の党は同州で第1党の座を維持した社会民主党(SPD)および自由民主党(FDP)と連立を組んでいる。

European Leaders Meet To Resolve The EU Debt Crisis

メルケル首相

  厳格な衛生管理と社会的距離のルールに基づいて行われた2州の議会選は、メルケル政権のパンデミック戦略での不手際に対して有権者が不満を表明する初めての機会となり、CDUのラシェット新党首にとっては厳しい結果に終わった。CDUは全国レベルでは依然として最大の勢力だが、メルケル政権への支持は低下しつつあり、緑の党には追い風が吹いている。メルケル氏は9月の総選挙後に引退する予定。

  9月の総選挙の結果、保守勢力と緑の党が連立を組む可能性は依然として最も高いが、14日の選挙結果からは別のシナリオも浮上している。環境保護を訴える緑の党は連邦レベルで1回しか政権に加わったことがないが、SPDやFDPなどとの連立政権を率いる可能性もでてきた。

Sliding Support

Merkel's party suffered historic defeats in two key state elections

Source: Baden-Wuerttemberg's statistics office, Rhineland-Palatinate's election agency, ARD/Infratest dimap

  緑の党のハベック党首は14日、「この成功は連邦議会選の追い風になるだろう」と述べ、9月26日の総選挙後に「さまざまな選択肢」が広がることを示していると付け加えた。緑の党は全国レベルでの支持率は20%前後。メルケル首相率いるCDUと姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)は30%強。

  ハベック党首はさらに、「政治に対する国民の信頼が失われている」と述べ、パンデミックへの政府の誤った対応や与党議員が絡んだ不祥事が理由だと指摘した。

Germany's Ruling CDU Party Elects New Leader

ラシェット党首

Leading the Pack

Germany's conservatives are still well ahead in national voter polls

Source: Infratest dimap

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原題:Merkel’s CDU Suffers in Regional Votes as Greens Seize Momentum(抜粋)

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