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新興国通貨の波乱は一服か、ブラジルやトルコで今週利上げの観測

  • 台湾とインドネシアは現状維持か-FOMCも金利据え置き見通し
  • 金融政策引き締めが新興国通貨を下支えする可能性-ゴールドマン

新興国通貨は先週、約1年ぶりの4週連続安を記録したが、途上国の中央銀行がタカ派姿勢を取るとの観測を背景に、下げ一服となる可能性がある。

  トルコとブラジルは今週、20カ国・地域(G20)参加国で今年初めて利上げに踏み切ると見込まれており、米国債利回りが上昇する中で、両国通貨を下支えしそうだ。一方、米金融当局は今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置く見通しだが、最近の債券市場のボラティリティーを巡り懸念を示唆するコメントがあればトレーダーの注目を集めそうだ。

  MSCIの新興国通貨の指数は先週続落し、2019年8月以来最長の下げ局面となった。ドル建ての新興国債券の指標は5週連続で下落した。新興国株はバイデン米大統領が推進した1兆9000億ドル(約207兆円)規模の追加経済対策の成立を受けて反発した。

The yield on emerging-market local debt rose to highest since last March

  ゴールドマン・サックス・グループによると、現在の状況は世界経済が深刻な危機から回復して商品価格が持ち直し、米金融当局が政策を据え置いていた10年当時と類似しているという。同行ストラテジストらはリポートで、「単純な歴史的類似から判断すると、金融政策の引き締めは新興国通貨のパフォーマンスを相対的に支えることが示されている」とコメントした。

  インドネシアと台湾の中銀は、FOMC政策発表後の18日に金利決定を発表する予定で、いずれも政策を据え置く見通し。

  ブルームバーグのエコノミスト調査によると、トルコ中銀は18日にインフレ抑制のため1ポイントの利上げに踏み切る見通し。ブラジル中銀はインフレ加速を踏まえ、利上げサイクルを開始する公算が大きい。利上げを決めれば15年以来となり、市場介入を通じて当局が下支えしてきた通貨レアル相場に重要な材料となる。

原題:
Rate-Hike Bets Offer Cushion After Emerging-Market Currency Rout(抜粋)

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