, コンテンツにスキップする

イエレン財務長官、米国のインフレリスクは小さく「制御可能」

更新日時
  • コロナ禍で下落した物価の回復は「一時的な動きだ」とイエレン氏
  • 「浴槽に水を入れ過ぎればあふれる」-刺激策の規模でサマーズ氏
Janet Yellen

Janet Yellen

Photographer: Al Drago/The New York Times

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら

イエレン米財務長官は14日、バイデン政権が大型の追加経済対策を実施し、完全雇用への復帰が視野に入る中でも、米国のインフレリスクは引き続き抑制されているとの認識を示した。

  長官はABCの番組で「インフレのリスクはあるだろうか。小さなリスクはあるが、制御可能だと私は考えている」と説明。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)をきっかけに国内で下落した物価の一部は回復するものの、「それは一時的な動きだ」と述べた。

  その上で「顕著なリスクだとは考えていない」とし、「実際にそうなった場合は当然状況を注視するが、われわれには対処する手段がある」と語った。

  また、バイデン大統領が掲げるインフラ支出拡大に注目が移る中、イエレン氏は、民主党のウォーレン、サンダース両上院議員らが支持する富裕税のような措置を追求するかは「まだ決めていない」と述べた。

バイデン氏、大型インフラ支出案で下院議員と会合-共和はけん制 (1)

  労働市場については、「パンデミックを打ち負かせば、来年に完全雇用に近い状態に戻れると期待している」とし、「追加経済対策はそのために必要なものだ」と指摘した。

刺激策の規模に再び警鐘

  バイデン氏が11日に署名して成立した大型の追加経済対策は、その規模に対して共和党議員から異議が出ていた。また、サマーズ元財務長官ら一部のリベラル派経済学者でさえ、経済全体の著しい回復力を踏まえれば、支出が行き過ぎではないかと疑問を呈している。

米追加経済対策に景気過熱リスク、サマーズ氏らエコノミスト懸念 (1)

  サマーズ氏は刺激策の規模について、14日のCNNの番組でも「浴槽に水を入れ過ぎればあふれる。われわれは水を入れ過ぎようとしている」と語った。

  一方、ペロシ下院議長はABCの番組で、バイデン政権の次の目玉であるインフラ政策は「財政的に健全」なものになると指摘。オバマ政権時代のビルドアメリカ債のような措置が財源に含まれる可能性を示唆しつつ、増税が必要になるかどうかの言明は控えた。

原題:Yellen Says U.S. Inflation Risk Remains Small, ‘Manageable’ (1)(抜粋)

(サマーズ元財務長官とペロシ下院議長のコメントなどを追加して更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE