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株式市場のプロ、最近の利回り上昇に動じず-強気相場継続見込む

  • ブルームバーグが50人以上の市場関係者を対象に非公式調査を実施
  • 回答者の多くは景気・業績回復見通しに注目、中銀にも安心感示す

最近の金利上昇はボラティリティーの高まりをもたらしたものの、株式市場のプロを安全な場所に避難させるまでには至っていない。

  世界の主要ファンドマネジャーらは米国債などの利回り上昇はあるものの、株式相場は耐え抜いて上昇を継続できると指摘する。こうしたプロは力強い景気や企業利益の回復見通しに目を向けている。

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  ブルームバーグ・ニュースが50人以上の市場関係者を対象に実施した非公式調査によると、JPモルガン・アセット・マネジメントを含め回答者の多くは、利回り上昇ペースとその理由を注視しているとしつつも、株式相場の転換点となるような特定の水準到達を警戒して待ち構えているわけではない。主要中央銀行が緩和的な金融政策を続ける限り、株式の強気相場は今後も前進できるとみている。

  JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル市場ストラテジスト、ヒュー・ギンバー氏(ロンドン在勤)は「中銀の考え方が変わらない限り、利回りが株式相場を幅広く下押しする水準まで上昇するとは思っていない」と指摘。米金融当局が「ガイダンスを維持し、落ち着いたまま一時的なインフレ上昇には目をつぶる姿勢であるなら、利回りが株式に広く問題になる形で上がる環境は予想しない」と付け加えた。

U.S. 10-year yields' surge sparks volatility in Nasdaq 100

  過去1カ月の米国債を中心とする利回り急上昇はテクノロジーやディフェンシブ銘柄など一部株式からの資金流出を招き、ナスダック100指数は一時11%下げた。しかし主要国で進む新型コロナウイルスワクチン接種に加え、景気や個人消費の回復見通しを根拠に株式強気派は、金利が上昇してもリターンを維持できると確信している。

  さらに新型コロナ禍の底値から株価が70%余り上昇したことで、金利上昇下でファンドマネジャーは投資先の銘柄をより慎重に選ぶようになっている。バリュエーションが高くなったセクターからより安価で出遅れているため景気回復の恩恵を期待できる銘柄へのローテーションが、債券売りによって加速するとの声がマニュライフ・インベストメント・マネジメントやHSBCアセット・マネジメントなどから聞かれた。

Rising bond yields are supporting outperformance of value stocks

原題:
Masters of Equities Universe Are Unfazed by Spike in Bond Yields(抜粋)

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