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ハーバード大MBA中退のキム氏、クーパン上場で億万長者の仲間入り

  • 「韓国のアマゾン」クーパンの上場、創業者やソフトバンクGに利益
  • クーパンはまだ赤字だが売上高は昨年ほぼ倍増した

韓国の電子商取引大手クーパンの創業者ボム・キム氏は、初めて手掛けたベンチャー事業を大学出たてで売却した。それから数々の起業を繰り返してきた同氏は20年後の今、クーパンの上場で世界の富豪の仲間入りを果たした。

  ソフトバンクグループが出資するクーパンの株式は11日、ニューヨークに上場。「韓国のアマゾン」とも呼ばれるクーパンの株式時価総額840億ドル(約9兆1300億円)余りに上り、ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、キム氏(42)の保有分は86億ドルに膨らんだ。

Key Speakers At The 2019 Milken Conference

ボム・キム氏

  ソウル生まれのキム氏は中学時代に米国に渡り、後に米国籍を取得。ハーバード大学で行政を学びながら、大学生ライターのアイデアを議論する学生新聞を始め、2001年にニューズウィーク誌に売却した。その後もベンジャー事業に取り組み、別のメディア会社を09年に売却した後、ハーバード大のビジネススクールを中退。韓国に戻り、共同購入クーポンサイト運営のグルーポンのビジネスモデルに触発され、10年にクーパンを創業した。同社は14年には韓国で初めて企業評価額が10億ドルを超える未上場企業、ユニコーンに成長していた。

  クーパンの米上場は韓国企業としては最大で、アジア企業としては中国のアリババグループ以来の規模。クーパンはまだ赤字だが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)でオンライン通販が伸び、売上高は昨年、ほぼ倍増した。

クーパンの創業者ボム・キム氏がニューヨーク上場について語る

Source: Bloomberg)

  キム氏は19年のミルケン・インスティチュート主催のパネル討論会で、「創業初期のスローガンは『クーパンなしでどう生活できるだろうか?』と顧客が問う世界をつくることだった」と説明。顧客が長期的に利用できる事業の構築にクーパンが乗り出せたのはソフトバンクGなどの投資家のおかげだとも述べていた。

  クーパンの新規株式公開(IPO)価格は仮条件を上回る水準で35ドル決定され、46億ドルを調達した。取引初日の11日には一時69ドルに上昇した。

  ソフトバンクGはクーパンの筆頭株主で、保有株の評価額は現在約280億ドル。ソフトバンクGは15年に10億ドルをクーパンに出資し、同社の「ビジョン・ファンド」が3年後にさらに20億ドルを投じていた。

Inside Coupang Fulfillment Center As The E-commerce Giant Files for IPO

クーパンの発送センター内

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原題:Harvard Dropout Kim Rides Coupang IPO to $8.6 Billion Fortune(抜粋)

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