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【債券週間展望】長期金利、日銀「点検」巡り上下に振れやすい展開か

3月第3週(15日-19日)の債券市場では、長期金利が上下に振れやすいと予想されている。3月決算期末を控えて投資家の売買が交錯する中、日本銀行の金融政策決定会合で行われる政策点検の内容が依然として不透明なため、観測報道や市場の思惑で相場が変動しやすいとみられている。

市場参加者の見方

◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 日銀の点検を控えて神経質な展開。引き続き観測報道が出てくる可能性があり、週末の日銀会合に向けて、それらを消化しながら動く
  • 投資家の多くは3月決算期末を見据えており、売らないといけない人もいれば、買わないといけない人もいて、値動きが大きくなりやすい
  • いろいろな施策がまとめて出てきそうなので、内容の解釈も含めて、金曜日の午後だけでは消化しきれない可能性も
  • 米国債は一連の入札をこなして落ち着いてきたが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見とその反応を見極める必要がある
  • 長期金利の予想レンジは0.070%~0.130%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 日銀の点検では、マイナス金利深掘りも辞さない方針が明確化され、ETFや国債など資産買い入れの柔軟化も決定されるだろうが、長期金利の変動幅拡大は見送られる可能性が高い
  • 政策の微調整にとどまり、債券相場を大きく動かす材料にはならないだろう
  • 週末のイベントに向けて投資家は様子見姿勢。年度末の接近や、 米長期金利の上昇懸念も残り、 相場の上値は抑えられる
  • 長期金利の予想レンジは0.080%~0.120%

国債入札予定

対象発行予定額
16日

流動性供給

(残存5年超15.5年以下)

5000億円程度

日銀オペ予定

対象年限直近の通知額
17日1-3年4000億円
3-5年3700億円
5-10年4200億円
10-25年1200億円


主な材料

  • 16日:日銀の黒田東彦総裁、フィンテックのカンファレンスで講演
  • 16日:2月の米小売売上高
  • 17日:米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表、パウエルFRB議長会見と経済予測
  • 19日:2月の全国消費者物価指数(CPI)
  • 19日:日銀金融政策決定会合、終了後に政策の点検結果を公表、黒田総裁会見
  • 21日:首都圏1都3県に発令中の緊急事態宣言の期限
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