コンテンツにスキップする

ECB、債券購入のペース加速には規模拡大の意図ない-当局者

更新日時
  • 債券購入を増やしても、景気見通し次第で減速させる
  • 政策委員会メンバーの過半数は利回り上昇を過度に懸念してはいない

欧州中央銀行(ECB)は11日、債券利回りの上昇を抑制するために「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」を通じた債券購入を加速させる方針を表明したものの、政策委員の大半は1兆8500億ユーロ(約240兆円)のPEPPの規模を拡大させる意図はない。事情に詳しい当局者が明らかにした。

  匿名を条件に述べた当局者によると、政策委員会が声明で明らかにした「大きく上回るペース」での購入は、PEPPの実施スケジュールから想定されるペースを上回るという意味。景気の見通し次第でその後は購入ペースを減速させていくという。

  PEPPは少なくとも2022年3月末まで実施される予定で、現在は約1兆ユーロが残っている。

ECB、今後数カ月に債券購入を加速させる方針-利回り上昇抑制図る
ラガルド総裁、利回り上昇に積極的に対応へ-債券購入前倒し
ECB's pandemic purchases have been slower than average

  政策委員はここ数週間の債券利回り上昇によって、金融環境にある程度のタイト化が見られたという見解で一致したものの、見解を表明した委員の過半数は過度に懸念してはいないと述べたという。

  エストニア中銀のミュラー総裁は12日のブログ投稿で、「期間長めの国債の利回り上昇が景気回復や中銀の決定に与える影響を過大評価するべきではない」として、融資金利は引き続き企業と個人にとって極めて有利だと述べた。

  フランス中銀のビルロワドガロー総裁は12日、PEPPの規模について11日の政策委では話し合われなかったと語った。「必要なら柔軟に行動すると繰り返しただけだ。調達環境が自然に良好であれば購入を減らす。緊張が高まれば増やす必要がある。柔軟性とはそういう意味だ」と説明したインタビューがオンライン銀行ブルソラマのウェブサイトに掲載された。

原題:ECB Doesn’t Intend Faster Bond-Buying to Mean More Stimulus (1)ECB Doesn’t Intend Faster Bond-Buying to Mean More Stimulus、ECB Villeroy: No Discussion Thursday on Size of PEPP Envelope(抜粋)

(エストニア中銀総裁のブログ投稿を追加します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE