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英国の銀行、女性従業員数は昨年に1万人減少-遠のく多様性

  • 英大手5行の女性従業員数は昨年3%減少、男性は約2.1%減
  • 主要9カ国で働く女性の70%、コロナ禍でキャリア減速見込む-調査

新型コロナウイルスがまん延する中、英国の銀行では男性以上に多くの女性が職場を去った。英銀行業界の目指す多様性の拡大から遠のいた。

  ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによれば、英大手5行に勤務する女性従業員数は昨年3%減少した。男性従業員の減少率は約2.1%だった。

  ナットウエスト・グループでは女性従業員数は9%減少したのに対し、男性従業員は5.2%の減少だった。スタンダードチャータードは男性の数はほぼ変わらずも、女性が2.2%減少した。両行に加えてバークレイズ、ロイズ・バンキング・グループ、HSBCホールディングスの従業員は合わせて世界で約50万人いるが、男女比はほぼ等しい。

Shrinking Trend

The number of women working for U.K. high street banks declined by 3% last year

Annual reports

  従業員の減少幅に男女差が生じたのには、複数の要因がある。英国では顧客のオンラインバンキング利用拡大に伴い、ここ数年間支店を閉鎖してきた。支店では女性従業員が男性よりも多い。そして、支店閉鎖は新型コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)期間中に加速した。

  解雇されたのではなく自発的に離職した女性従業員もいる。スタンダードチャータードのビル・ウィンタース最高経営責任者(CEO)は、最近の決算発表後の記者団との電話会議で、人員減に男女差があるのは「恐らく、子供たちが在宅学習となったこと、家庭内での負担が女性により重くのしかかっているという事実に関連しているのだろう」と語っていた。

  ただ、これは英国の金融業界に固有の問題ではない。デロイトの調査によれば、主要経済大国9カ国で働く女性の70%が、コロナ禍でキャリアがスローダウンするだろうと考えている。

原題:U.K. Banks Lost About 10,000 Women Last Year in Diversity Blow(抜粋)

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