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パンデミック下の米住宅ブーム、ローン金利上昇で失速の恐れ

  • 歴史的低水準に近いが、急速な上昇で購買力は既に低下し始めている
  • 過去最低金利の時期が過ぎたのは確かなようだとの見方も

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う米国の住宅ブームが試されつつある。今年、米経済は力強く回復しインフレが加速するとの観測が広がり、住宅ローン金利は3週連続で前週を上回った。依然として歴史的低水準付近ではあるものの、急速な上昇で購買力は既に低下し始めている。

  住宅ブームはパンデミックの意外な側面の一つだ。ロックダウン(都市封鎖)が解除されると、低金利に後押しされ、在宅勤務・自宅学習のために十分なスペースを確保するという喫緊の理由で購入需要が発生した。ミレニアル世代が都市中心部での賃貸生活を経てちょうど住宅を購入するような年齢に入る中で、少ない物件を巡る競争加速は大きな動きだった。

  問題となるのは金利が徐々に上昇してきても住宅市場はブームの状態を維持できるかだ。不動産情報サイト、リアルター・ドット・コムのチーフエコノミスト、ダニエル・ヘイル氏は「現時点で住宅を買うのは住宅ローン金利が理由ということではない。需要は消えないと思う」とした上で、初めて住宅を購入する若い層を中心に新たなハードルにはなるだろうと語った。

Spending Power

Even small interest rate changes can put homes out of reach for some

Source: Redfin

Share of homes affordable on a $2,500 monthly budget

  米フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)によると、30年物固定金利(平均)は先週、昨年7月以来となる3%台に上昇。今年1月には過去最低の2.65%を付けていた。

  不動産サービス会社レッドフィンの今週のリポートによると、住宅ローン金利が2.75%から3.25%に上昇すると、月々の予算が2500ドル(約27万円)のケースでは、購入可能な住宅の割合は全米ベースで70%から68%に2ポイントほど低下する。

  住宅関連情報を提供するジローのエコノミスト、マット・スピークマン氏は、一部買い手の購買力が一段と抑制されても、需給逼迫(ひっぱく)がベースにあることで住宅価格は力強いペースで上昇する可能性が高いと予想。「過去最低金利の時期が過ぎたのは確かなようだ」と述べ、購入者は今後住宅ローン負担の拡大に対応する必要があると指摘した。

原題:Surge in Mortgage Rates Threatens to Slow U.S. Housing Rally(抜粋)

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