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膨らんだドルショート、手痛い結末に直面も-損失削減の動き進む

  • 2013と18年にも弱気ポジションの巻き戻しでドル高を誘発
  • ドルショートは「大規模なペイントレード」-AMP

ドルの予想外の上昇は、2021年の最も人気のあるマクロ取引の一つであるドルショートの手じまいにつながる可能性があり、その結末は手痛いものになるかもしれない。

  ドルのショートはウォール街で最も人気の取引だったが、月間ベースでドルが2カ月連続で上昇し、痛みをもたらしつつある。米商品先物取引委員会(CFTC)がまとめたデータに基づくと、投機的なネットショートポジションはこれまでに60億ドル(約6500億円)近く減少し、ほぼ250億ドルとなっている。

  こうしたドルの勢いは、新型コロナウイルスのワクチン接種開始で経済成長とリスクテーク意欲が回復し、ドル安が進むと見込んでいたトレーダーらを当惑させた。

  実際には、各国・地域中銀が刺激措置を減らすとの懸念が世界的に市場を混乱させているほか、2013年当時のバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長が量的緩和(QE)の段階的縮小に言及し利回りが急上昇した「テーパータントラム(市場のかんしゃく)」や、18年の新興国市場売りの局面でみられたドル高をほうふつとさせている。

  三井住友DSアセットマネジメントのシニアファンドマネージャー、山崎慧氏は誰もがドルを買い戻していると指摘。米国と他国・地域の金融政策見通しがはっきりと乖離(かいり)する中、今のところドルの上昇は止まりそうにないと述べた。

Relative strength index sends correction signal in the dollar

  AMPキャピタル・インベスターズのダイナミック市場責任者、ネイダー・ナエイミ氏はドルのショートについて、「誰にとっても大規模なペイントレード(痛みを伴う取引)となっていることに間違いはない」と指摘。「ショートはあまりに膨らみ、伸び過ぎた輪ゴムのようだった。米成長がアウトパフォームする中、道理にかなっていなかった」と話した。同氏は先月にショートからロングにポジションを変更した。

原題:
Crowded Dollar Trades Face Reckoning With Funds Cutting Losses(抜粋)

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