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Photographer: Samuel Corum/Bloomberg
cojp

米国債市場も疑心暗鬼、補完的レバレッジ比率-約22兆円売却リスクも

  • 3月末に期限を迎える要件の緩和を継続するかどうか米当局が検討
  • JPモルガンは預金受け入れを敬遠せざるを得なくなる危険も警告

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新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)のおかげで、米銀は利益を減らす資本要件の順守を一時的に免れ、バランスシートを最大6000億ドル(約65兆5000億円)相当拡大させることが可能になった。

  パンデミックが市場と経済を動揺させた1年前、連邦準備制度理事会(FRB)など米金融監督当局は「補完的レバレッジ比率」の条件を緩和し、保有する米国債と準備預金を同比率の算出から除外することを認めた。苦境にある企業と家計への貸し出しに余剰資本を振り向けるよう促す狙いがあった。

  3月末に期限を迎える要件の緩和を継続するかどうか米当局が検討する中で、JPモルガン・チェースは、より厳しいルールが元に戻れば、顧客からの預金受け入れを敬遠せざるを得ない恐れがあると警告。アナリストらは21兆ドル規模の米国債市場の最近の荒っぽい取引について、銀行が米国債の保有を減らし、場合によって一部売却を迫られるとの不安が関係している可能性を指摘する。

  BMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ダン・クリーター氏は「約2000億ドル(約22兆円)相当か、さらに大量の米国債が売られる可能性をわれわれは想定している」と指摘。銀行の資本要件が今後どうなるかはっきりしないため、先行きはなお「非常に不透明」との認識を示した。

  民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員と、シェロッド・ブラウン議員(現在は上院銀行委員長)は、延長を認めないよう要請する書簡を金融当局に送り、既に威嚇射撃を行った。これに対し、議会共和党は最近の公聴会を通じて、パウエルFRB議長に延長を繰り返し迫った。

  FRBがどうするかまだ決めていないとパウエル氏は答え、FRBも引き続きその意向に関するコメントを控えている。

On Reserve

The largest U.S. banks' balances at the Fed have doubled since 2018

Sources: Wrightson ICAP, Federal Reserve

An Uptick in Deposits

Covid-19 corresponded with a surge in customers holding money at banks

Source: FDIC

原題:Banks Press Fed to Preserve $600 Billion in Balance-Sheet Leeway(抜粋)

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