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米国債トレーダーは入札警戒-需要の試金石、一段の利回り上昇の恐れ

  • 10、11日に10年債と30年債の入札-試金石として注視されるだろう
  • 市場に早期利上げ観測-FOMCは16、17両日に会合

米国債トレーダーらは総額1200億ドル(約13兆1000億円)相当の今週の入札を、一段の利回り上昇のきっかけとなり得るとして警戒している。

  9日に580億ドルの3年債、10日は380億ドルの10年債、11日に240億ドルの30年債の入札が予定されている。また、10日には2月の米消費者物価指数(CPI)も発表される。インフレ連動債(TIPS)利回りに基づく市場のインフレ期待は2014年以来の高水準に近い。

Market-implied inflation forecast is highest since 2014

  ジェナディ・ゴールドバーグ氏らTDセキュリティーズのストラテジストは8日発表のリポートで、「10、11日の10年債と30年債の入札は試金石として注視されるだろう。需要が弱ければ弱気センチメントに油を注ぐことになる可能性が高い」と指摘した。

  トレーダーらが入札を警戒するのには理由がある。2月の5年債と7年債と入札不調が今回の米国債売りのきっかけとなり、10年債利回りは約1年ぶりに1.60%を上回った。

  景気見通し改善を反映した米国債利回り上昇は終わってはいないと見る向きも多い。10年債利回りはアジア時間9日には1.57%前後で推移しており、次の目安は2%になるという。

  BNPパリバも10年債利回りが年末までに2%に達すると予測しているが、G10金利戦略責任者のシャヒド・ラドハ氏はそれが「年末よりはるかに早く起こるリスクは絶対にある」として、「何もかもが米国債リプライシングのより速いペースとより大きな規模を示唆しているようだ。米経済の再開と財政支援が上向きの驚きとなっているからだ」と指摘した。

  市場では米利上げ早期開始の観測も強まっているため、これを背景として一段の利回り上昇は中期ゾーンが中心となり、5年債と30年債の間のイールドカーブがフラット化するかもしれないとラドハ氏は予想した。

  16、17両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、金融当局者らは公の発言を控えるブラックアウト期間に入っている。

原題:Treasury Traders Beware Auctions in March as Demand Litmus Test(抜粋)

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