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日銀審議委員に野村アセットの中川順子氏、金融に通じた実務家

更新日時
  • 政井審議委員の後任、4月1日付で野村アセット会長に就任
  • ビジネス経験を積んだ女性による議論活発化を期待-大和証の岩下氏

政府は9日、日本銀行審議委員の候補に野村アセットマネジメント最高経営責任者(CEO)兼社長の中川順子氏(55)を充てる国会同意人事案を衆参両院に提示した。任期は5年。

  6月29日に任期満了の政井貴子審議委員の後任となる。両院で与党が多数を占めており、政府案が可決される見通しだ。

Nomura Executive Managing Director Junko Nakagawa

中川順子氏

  中川氏は2019年4月に野村アセット初の女性社長となり、来月1日付で会長に就任する。野村ホールディングスでも初の女性執行役や財務統括責任者(CFO)に就いた。

  神戸大学文学部卒。1988年に支店の窓口業務などを担当する一般職として野村証券に入社し、後に総合職に転換。2004年には夫の海外転勤に伴って一度退社し、専業主婦も経験した経歴を持つ。

  大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは、政策委員会にリフレ派が増えるとの見方も出ていた中で、「女性枠が守られて良かった」と評価。「ビジネスの場で経験を積んだ女性が、日銀内における金融政策の議論の活発化に貢献することを期待したい」と語った。 

  審議委員は最高意思決定機関である政策委員会の一員。政策委員会は総裁、副総裁2人、審議委員6人の計9人で構成される。

  31日に任期が満了する桜井真審議委員の後任には、専修大学教授の野口旭氏の就任が決まっている。野口氏は積極的な金融緩和政策によって経済成長と緩やかなインフレの実現を目指すリフレ派で、若田部昌澄副総裁、片岡剛士、安達誠司の両審議委員とともに、政策委員9人のうち4人をリフレ派が占めることになる。

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