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米国債ビッグショートで110円まで円安進行か-ヘッジファンドも弱気

  • 3月末までにドルは110円に達する可能性-みずほ証券の山本氏
  • 円安の速度は速過ぎるためクロス円は巻き戻すとの見方も

米国債に対する弱気のポジションが先週、過去最大を記録した。これを受けてトレーダーらは円安観測を強めた。

  ロンドンや東京のストラテジストらは円の下落は始まったばかりだと言う。米国債利回り上昇と世界の成長加速を背景にトレーダーらは1ドル=110円まで円を押し下げようとしている。ヘッジファンドもこれに加わり、円安を見込むショート(売り持ち)ポジションが1年ぶり高水準となった。

  みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジストは、米国債利回りにはまだ上昇余地があるため、ドルは月末までに110円に達する可能性があるとの見方を示した。資産運用会社は円に関するポジションがヘッジファンドに比べて出遅れているため、ロング(買い持ち)のポジションを巻き戻す可能性があるとも指摘した。

Yen weakens as traders pile on short positions

  円の対ドル相場は8日、4営業日続落し先週付けた9カ月ぶり安値付近。今年これまでスイス・フランを除くG10通貨に対して全面安となっている。前回110円台で取引されたのは2020年3月。

  商品先物取引委員会のデータによると、レバレッジドファンドは2日までの1週間に円のネットショートを1万2129枚と前週の789枚から増やした。2月16日まではネットロングだった。

  円下落は今週、加速する可能性がある。10年物米国債利回りは5日、20年2月以来の高水準となる1.62%に達した。

  ソシエテ・ジェネラルのチーフ為替ストラテジスト、キット・ジャックス氏(ロンドン在勤)はリポートで、「円とスイス・フランは米国債利回り主導のドル上昇の矢面に立たされている」とし、米10年債利回りが「より広範なリスク回避を引き起こすことなく2%に達した場合、ドル・円は110円に達するだろう」と予想した。

  一方、サクソ銀行の為替戦略責任者を務めるジョン・ハーディ氏は、円安の速度は「行き過ぎ、速過ぎとなり、必然的にどこかで壁にぶつかるだろう」との見方を示し、「資産市場がひどく落ち込み最終的に債券買いを引き起こした場合、全てのクロス円絡みの巻き戻しは劇的なものになるだろう」と語った。

原題:
Big Short on Treasuries Spills Over to Yen as Hedge Funds Pounce(抜粋)

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