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トレーダーにも多様性の時代-電話たたきつける時代は終わり

  • 銀行は多様な人材をトレーディングフロアに引き付けようとしている
  • トレーディングフロアで働く女性の割合は大半の調査で20%未満

トレーダーが固定電話をたたきつけたりコンピューターを壊したりする時代は過去のものになりつつある。

  シティグループのディアドラ・ダン氏が20年前にウォール街で働き始めたころにはよく見られた光景で、デスクに野球のバットを置いている同僚すらいたという。しかし、銀行が多様な人材をトレーディングフロアに引き付けようとしている現在、このような振る舞いを許す風潮はなくなりつつあると同氏は述べた。

Patrick McMullan Archives

ディアドラ・ダン氏

  ウォール街はかねて男性中心の文化を変える必要を認識し、多くの大手銀行がさまざまな役割やポジションで女性の登用度合いを高めていくと約束してきた。新型コロナウイルス禍で記録的な数の女性が職場を去る中で、このような取り組みの重要性はますます高くなっている。

ガラスの天井打破したシティのフレーザー氏、金融界女性に道開く

Quitting Time

The pandemic has caused many women to leave the workforce entirely

Source: Federal Reserve Bank of St. Louis

  新型コロナの感染が拡大した昨年春以降、多くのトレーダーが在宅勤務を余儀なくされたが、銀行のトレーディングは好調。米5大投資銀の昨年のトレーディング収入は約10年ぶりに1000億ドル(約10兆8400億円)を上回った。これはつまり、女性が長く求め、そのために金融業界を去ることも多かった働き方の柔軟性を認めても、業績悪化につながらないとトレーディング部門幹部が学んだことを意味する。

  シティの欧州・中東・アフリカ(EMEA)電子外為セールスチームを統括するアイーサ・ラティフ氏は「私が早起きして電子メールをチェックし、それから午前7時から8時まで子供に朝食を食べさせたからといって、この世の終わりにはならない。早めに業務を切り上げて学校行事や試合に行く必要がある人が、後で再びログインして仕事を終わらせても、全く問題はない」と座談会で語った。

  柔軟性を認めることは機能しているようだ。米労働省のデータによれば、金融業界で働く人に占める女性の割合は安定している。子育て関連の一連の特典を昨年導入したバンク・オブ・アメリカ(BofA)では女性の退職率が過去最低にとどまっている。

  それでも、トレーディングフロアで働く女性は少ない。大半の調査で比率は20%未満とされている。

原題:
Citi Sees the Days of Traders Slamming Phones Coming to an End(抜粋)

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