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Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
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長期金利は上昇、日銀政策点検を巡る不透明感で売り-5年入札も低調

更新日時
A pedestrian wearing a protective face mask crosses a road in front of the Bank of Japan (BOJ) headquarters at dusk in Tokyo, Japan, on Monday, Sept. 14, 2020. The Bank of Japan left its bond-purchase amount unchanged at a regular operation on Monday.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

長期金利は上昇した。日本銀行の雨宮正佳副総裁が前日、長期金利の変動幅拡大を一定程度容認する発言をしたことを受けて、来週の金融政策決定会合で行う政策点検を巡り不透明感が一段と強まったことが背景。この日実施された5年国債入札も投資家が積極的な応札を手控えたため低調に終わった。

  野村証券の中島武信チーフ金利ストラテジストは、もともと年度末が近く持ち高を膨らませたくない状況で、雨宮副総裁の発言によりボラティリティー(相場変動率)が上昇し、投資家にとって取り組みにくさがあったと指摘した。5年債入札結果は応札倍率が昨年3月以来の低水準となるなど需要の弱さが示された。

  • 新発10年物国債利回りは前日比1.5ベーシスポイント(bp)高い0.125%、5年入札結果の発表後に一時0.135%に上昇
  • 長期国債先物3月物の終値は9銭安の151円5銭。雨宮副総裁発言や米長期金利上昇を受けて安値引けした夜間取引の流れを引き継ぎ、開始後に150円83銭まで下落。その後は米長期金利が時間外取引で低下したことを背景に下げ幅を縮めた
新発10年物国債利回りの推移

  雨宮副総裁は読売経済フォーラム(オンライン形式)で講演し、質疑応答で長期金利について「緩和効果が損なわれない範囲内で金利はもっと上下に動いてもよい」との見解を示した。黒田東彦総裁は5日の衆院財務金融委員会で、長期金利の変動許容幅を「拡大する必要があるとは考えていない」と言明していた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニアマーケットエコノミストは、日銀正副総裁から異なる情報発信が行われ「市場参加者の頭は混乱している」と指摘。長期金利の変動幅拡大の有無を巡り、どちらを織り込んだら良いか分からないため、投資家はリスクを削減させざるを得えないと述べた。

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.120%-0.065%0.125%0.510%0.700%0.745%
前日比+0.5bp+1.0bp+1.5bp+2.5bp+2.0bp+2.5bp
(相場の数値を入れて差し替えます)
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