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インド、国債入札で厳しい状況続く-世界的な利回り上昇が打撃

  • 発行予定額全体の約60%をプライマリーディーラーが落札
  • プライマリーディーラーの大量落札で入札乗り切ったのは今年6回目

世界的に債券利回りが上昇する中、インドではプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の大量落札によって国債入札を乗り切る事態が続いている。こうした落札が見られたのは今年6回目で、2013年の「テーパー・タントラム」以降で最多となっている。

  インド準備銀行(中央銀行)の5日付の発表文によると、週次の国債入札でプライマリーディーラーの落札額は1940億ルピー(約2880億円)と、発行予定額(3100億ルピー)の約60%に相当した。10年国債の入札では予定額の大半をプライマリーディーラーが落札した。5日の債券市場で指標の10年国債の価格は下落した。

  予想を上回る政府の借り入れ計画や世界的な債券安が利回り上昇を引き起こす中、国債入札の管理も行っている中銀は今年、対応に苦慮している。中銀は市場を落ち着かせるため、8日からの週のツイスト・オペレーションでの国債買い入れ予定額を引き上げた。

Bond yields rose more after the auction cutoffs

  DBS銀行のインド担当チーフエコノミスト、ラディカ・ラオ氏(シンガポール在勤)はリポートで、「国内要因と世界的な金利上昇による圧力との板挟みの中、上向き方向のイールドカーブ調整が見込まれる」と指摘。これは「成長見通しの改善や過剰流動性の減少、目標を上回るインフレ率といった力学の変化と歩調を合わせている」と述べた。

  世界的な利回り上昇に伴い、インドネシアや日本、ドイツなどで新発債の入札は低調な結果となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が最近の米債利回り上昇を強くけん制する発言をしなかったことで、国債に対する買い意欲が一段と後退した。

パウエルFRB議長、ハト派メッセージ発するも市場は失望感

  この数週間のインド国債相場の下落は、米国債利回りの上昇と時期が重なっている。5日の取引で指標のインド10年国債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の6.23%。2月には33bp上昇と、ここ約3年で最大の上げ幅となった。

原題:Global Bond Selloff Hits Sixth Sovereign Auction in India (1)(抜粋)

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