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Photographer: d3sign/Moment RF
cojp

米株式市場の個人投資家、株安でも動ぜず-高リスクの投資続ける

  • 個人投資家の米国株購入ペースは過去最高だった2020年を40%上回る
  • 投機的で人気の投資先の一部は、債券利回り上昇でつまずいている

アップルの株価は1月下旬から15%下げ、テスラの時価総額も3週間で2500億ドル(約27兆1000億円)余り減少した。ナスダック100指数も1カ月足らずで大幅に下落した。

  こうした事態でも個人投資家は動じていない。むしろ、オンライン掲示板「レディット」で言うところの「ダイヤモンド・ハンズ」だ。これは、極めてリスクの高いポジションを保有し続ける勇気を示す。

  株式相場が数週間前にピークを付けて以来、個人投資家による株式市場への資金投入は、過去最高だった2020年を40%上回るペースだ。調査会社バンダ・リサーチのバンダトラック部門のデータによると、過去3週間の株価下落局面で、個人投資家による米国株購入はネットで週間平均66億ドルと、2020年全体の週間平均(47億ドル)を上回った。

Diamond Hands

Retail buying over the last three weeks was 40% higher than in 2020

Source: VandaTrack

  しかも、個人投資家は最も痛手を受けている分野を選び、レバレッジが3倍のハイテク株向けファンドなど間違いなくリスクの高い方法で投資を強化している。

  1月下旬から15%値下がりしたアップルは、この1週間に個人投資家の買いで最も人気を集めた銘柄だ。中国の電気自動車(EV)メーカー、蔚来汽車(NIO)は2月9日以降に約40%下げたが、2番目に人気があった。ナスダック100指数に連動する上場投資信託(ETF)や「インベスコQQQトラスト・シリーズ1(QQQ)」や、その3倍のレバレッジがかかった「プロシェアーズ・ウルトラプロQQQ」(TQQQ)が続いた。

  新型コロナウイルスをきっかけとした相場急落から1年が経過した今、個人投資家は米売買高の25%近くを占め、一定の勢力となった。EVや特別買収目的会社(SPAC)、環境に優しい銘柄など、これまでに利益をもたらした投機的で人気の投資先の一部は、債券利回り上昇でつまずいている。

  新米投資家が多くを占める個人投資家は、強気相場の中で一貫して積極的に押し目買いに動いてきた。だがこうした行動に終止符が打たれるまでにどの程度時間がかかるのかが注目されている。

  ナショナル・セキュリティーズのチーフ市場ストラテジスト、アーサー・ホーガン氏は「歴史的には、個人投資家が市場に押し寄せるのは悪いシグナルであり、ピークのシグナルだ」と指摘。その上で「個人投資家の参加を理由に2020年に相場がピークを付けたと何度か判断しようとしたが、いずれも間違いだった」と語った。  

S&P 500 has gone without a 5% pullback for four months

原題:
Nothing the Stock Market Does Ever Scares Its Retail Daredevils(抜粋)

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