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FRB議長は同情示さず-米国債利回り上昇でFAANG売りでも

  • 今年最悪のFAANG銘柄売りが3週間続くも懸念示さず
  • 利回り上昇でFAANGのバリュエーションに下押し圧力

ハイテク大手のフェイスブック、アマゾン・ドット・コム、アップル、ネットフリックス、グーグル親会社アルファベットから成るFAANG銘柄の時価総額が一段と膨らんでいた昨夏、これら銘柄の勢いが止まるのは、新型コロナウイルス禍からの景気回復が明確になった時だけだろうとの説が浮上した。

  今年に入って最悪のFAANG売りが始まって3週間たった現在、この説の先見性が明らかになりつつある。人々の在宅状態が長期にわたって続くとの見方から昨年48%上昇したナスダック100種株価指数は現在、調整局面に向かっている。

  4日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言は基本的に、上向きつつある経済の一段の回復に取り組む意向の再表明にとどまった。これを受け、ナスダック100種はこの日、1.7%下落した。

Nasdaq 100 falls roughly 10% from a record

  FAANG銘柄急落の主因は2つある。1つは経済への楽観的な見方が米国債利回りを押し上げた結果、投資家の資金が米国債にも流れ、ハイテクバブルの水準まで上昇していたバリュエーション(株価評価)に下押し圧力がかかったことだ。パウエル議長は4日、長期金利急上昇への動揺を示唆する発言はほとんどせず、それによる株式への影響に関する懸念も示さなかった。議長の発言内容が伝わると、米国債市場で10年債利回りは1.55%を超えた。

パウエルFRB議長、ハト派メッセージ発するも市場は失望感 (2)

  ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏はFAANGについて、「米金融当局がこれらの企業を懸念しないのは、優れた会社が全て優れた銘柄とは限らないからだ。時に先走ることがある」と説明した。

  もう1つの急落要因は、景気が回復した時に自動化・オンライン関連銘柄の価値がどうなるか不透明なことだ。このところ、利益の伸びに注目される企業といえばアマゾンやアップルなど一部に限られていた。しかし現在、はるかに多くの企業が増益となり得るため、FAANGの輝きが相対的に失われつつある。

原題:
Stock Market Momentum Comeuppance Gets No Sympathy From the Fed(抜粋)

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