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【米国市況】株3日続落、FRB議長発言で利回り上昇-ドル高に

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4日の米株式相場は3日続落。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が最近の米国債利回り上昇への対応姿勢を強めなかったのを受け、株式と債券の両方が売られた。

  • 米国株は3日続落、利回り上昇を嫌気
  • 米国債は下落、10年債利回り1.57%
  • ドル上昇、対円で107円台後半-米国債利回り上昇で
  • NY原油は大幅続伸、OPECプラスが増産見送り
  • NY金は続落、FRB議長発言後に米国債利回り急上昇

  S&P500種株価指数は一時、年初来の上げを失う場面もあった。10年債利回りは節目の1.5%を上回った。大型ハイテク株で構成するナスダック100指数は2月のピークからの下げがほぼ10%となった。ビデオゲーム販売のゲームストップが急伸。オンライン掲示板レディットで人気の同銘柄に再び買いが集まった。

  パウエル議長は「市場の無秩序な状況や金融環境の持続的なタイト化が見られれば懸念するだろう」と述べたものの、高まっているボラティリティー抑制に向けた具体的な対策は示さなかった。

  ブリークリー・アドバイザリー・グループのピーター・ブックバー最高投資責任者(CIO)は、米金融当局は自らを「難しい状況」に追い込んでいると指摘。「パウエル議長が再び非常にハト派的な姿勢を示したため、長期金利が上昇している。市場がインフレ高進を予想する中で当局がハト派になればなるほど、金融市場の状況は一段と引き締まるだろう」と語った。

  S&P500種は前日比1.3%安の3768.47。ダウ工業株30種平均は345.95ドル(1.1%)安の30924.14ドル。ナスダック総合指数は2.1%下げた。ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.57%となった。

Nasdaq slumps about 10% from February peak

  外国為替市場ではドル指数が昨年11月以来の高水準。パウエル議長の発言を受けた米国債利回りの上昇がドル買いを誘った。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.7%高。ドルは対円で0.9%高の1ドル=107円98銭。一時は107円99銭と、昨年6月以来の高値を付けた。ユーロは対ドルで0.8%安の1ユーロ=1.1969ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。ほぼ2年ぶりの高値となった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は事前の大方の予想に反し、生産を現行水準で据え置くことを決めた。今後数カ月に原油市場の需給が引き締まることを示唆している。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は2.55ドル(4.2%)高の1バレル=63.83ドルで終了。2019年4月以来の高値を付けた。ロンドンICEの北海ブレント5月限は2.67ドル高の66.74ドル。こちらは2月下旬以来の高値。

  ニューヨーク金相場は続落し、8カ月ぶり安値を付けた。パウエルFRB議長の発言を受けて米国債利回りが上昇したことが響いた。RJOフューチャーズのシニア市場ストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏は、議長の発言内容に「市場は失望した。期待外れだった」と述べた。

  金スポットは一時前日比1.2%安の1オンス=1690.49ドルまで下げた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.9%安の1700.70ドルで終了。

Gold extends declines to lowest since June

原題:Stocks Slump as Treasury Yields Top 1.5% on Powell: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Surges With Powell Offering No Steps to Quell Bond Yields

Oil Jumps After OPEC+ Surprises Market With Unchanged Output

Gold Extends Slide as Yields Surge After Remarks by Fed’s Powell

(第4段落にコメントを加え、更新します)
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