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米国債レポ市場に影響、日本人投資家の外債売り-大量売り越しで

  • 2月26日までの2週間の売越額は合わせて約3兆6000億円
  • 売りを吸収するディーラーがヘッジでカレント銘柄をショート

資金力のある日本人投資家が世界的な債券安に歯止めをかけることを期待する向きには残念だが、日本勢は過去2週間、外債を大量に売り越した。

  財務省のデータによると、2月26日までの2週間の売越額は合わせて約3兆6000億円に上った。売りの大きさは10年物米国債のレポ市場に影響を及ぼすほどだった。

  年度末を控えた持ち高調整として始まった日本勢の売りが世界の市場ボラティリティー上昇に重なり、米10年国債利回りは一時、新型コロナウイルス流行前の水準まで上昇した。

  日本からの売りは相手方となるディーラーによるヘッジを引き起こし、これがレポ市場に影響した。アジアのトレーダーらが匿名を条件に述べたところによると、円建ての投資家はベンチマークに使われなくなった古い米国債のポジションを解消した。

Japanese funds snub elevated Treasury yields as doesn't fit with the calendar

  その売りを吸収するディーラーがポジションをヘッジするために、ベンチマークとなるカレント債を売り持ちにしたことが、レポ市場に影響を波及させた。

  カレント銘柄を担保とした借り入れコストは3日に一時マイナス4%にまで低下し、ショートポジションの大きさを示唆した。この銘柄の10年債を担保に資金を貸す投資家は、金利を受け取るのではなく支払わなければならないということだ。銘柄を特定しないGCレポ金利は0.03%で終了した。

  市場ウオッチャーは、債券売りの中で日本の投資家がより高い利回りに引き付けられるだろうと考えた。円ヘッジ付きの米国債投資家は、より長期の日本国債に対し2016年以来で最大の上乗せ利回りを得られる。

  しかし三井住友DSアセットマネジメント運用部外債アクティブグループヘッドの国部真二氏は、最近の利回り上昇のペースについて米金融当局が警告を発しない限り、日本の投資家の売りは続くだろうとの見方を示した。ボラティリティーと利回りが上昇し続けるリスクが高いことから現時点で買うのは難しいと指摘。ただ、安定が回復すれば買う価値はあると付け加えた。

  レポ市場は近く、安定するかもしれない。米財務省は来週、10年債入札を実施する。発行規模は4日に公表されるが、供給増はレポ市場の圧力緩和に役立つだろう。  

原題:Treasuries Repo Rout Fueled by Japan’s Rush Out of Global Debt、Japanese Sell Bonds Like Never Before, Adding to Global Tumult(抜粋)

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