, コンテンツにスキップする

米インフレ期待が2008年以来の高水準-米国債利回りが再び上昇で

  • 5年間のインフレ期待は一時2.5%超える-米10年国債利回り1.495%
  • 米国債市場に力強い景気回復まだ完全には反映されていないとの見方

4日の米10年国債価格は反落。利回りは今週に入って最も高い水準に上昇し、インフレ期待も押し上げられた。市場ではより速いペースの景気回復を織り込む動きが続いている。

  指標の米10年国債利回りは一時10.3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して1.495%に達し、2月25日の米国債売りを想起させる動きとなった。向こう5年間のインフレ期待を示す指数も原油高を背景に一時2.5%を超え、2008年以来の水準を付けた。

  利回り上昇に米金融当局者も注意を向け始めている。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が4日行う発言に市場の注目が集まる。

U.S. inflation expectations climb to highest level since 2008

  MCAP(ニューヨーク)のマネジングパートナー、マイケル・フランゼーゼ氏は「追加経済対策は実施される見込みで、経済活動は再開しつつある」と指摘。「急激な利回り上昇と市場安定維持を目指す米金融当局の対決の構図になっている。当局はリフレと景気回復を見込む取引をもう少し制御しやすいものにするため、その勢いを抑えようとするかもしれない」と話した。

  物価上昇の予兆は米供給管理協会(ISM)が今週発表したデータにも表れている。2月の製造業総合景況指数で、仕入れ価格指数は08年以来の高水準を記録した。

米ISM製造業景況指数、3年ぶり高水準-仕入れ価格が上昇 (1)

  ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、マーク・ヘッペンストール氏は米国債市場には力強い景気回復がまだ完全に反映されておらず、反映されれば利回りは1.9%前後になるはずだと指摘。米利上げ局面入りの時期やその後の利上げがまだ織り込まれていないため、今後数週間は一段の売りにさらされやすいとの見方を示した。

原題:
U.S. Inflation Expectations Hit Decade High as Yields Resurge(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE