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アジアのヘッジファンド、グリーン投資を縮小-昨年の関連株急伸受け

  • アペイロンはテスラ株を一部売却、ヨークもEVや太陽光投資を削減
  • 多くのファンド運用者が長期的なサステナブル投資をなお選好

グリーン投資ブームに乗って昨年に2桁台のリターンを上げたアジアのヘッジファンドが、同セクターへの投資を減らし始めている。高水準のバリュエーション(株価評価)を考慮した。

  4億ドル(約430億円)規模のヘッジファンド、アペイロン・キャピタルの創業者ヤオ・ワニ氏は、米電気自動車(EV)メーカー、テスラ株の保有を縮小したと明らかにした。2020年はテスラ株が8倍に上昇したことで、プラス98%のリターンを得ていた。ヨーク・キャピタル・マネジメント(34億ドル規模)の共同ポートフォリオマネジャー、マーク・へ氏によれば、同社もEVやバッテリー、ソーラーガラス部門への投資を削減した。

  へ氏は「クリーンエネルギーは今後も引き続き投資の最重要テーマの1つで、昨年の株価上昇がやや行き過ぎただけだ」と説明。今後下げたところで買いを入れる可能性があると述べた。

Environmental-related stocks' outperformance is fading in 2021

  EVメーカーとサプライヤー銘柄は昨年の優良株の一角を占めていた。より優れた技術と価格低下でEVが消費者に支持され始めたためだ。一方、中国などが今後数十年にわたり二酸化炭素(CO2)排出量を抑制すると表明したことで、太陽光や原子力といったクリーンエネルギー部門も押し上げられた。

  世界のヘッジファンドにとって昨年は少なくとも過去7年で最良の年となったが、中でもアジア勢の好調ぶりが目立った。新型コロナウイルス禍に伴う消費者行動の変化に加え、これらセクターへの投資が寄与した。ヘッジファンド業界のパフォーマンス指標であるブルームバーグの指数は20年に約10%のプラスとなった。

  多くのアジアのヘッジファンド運用者は依然として長期的なサステナブル投資を有望視しているが、バリュエーションは伸長していると見受けられる。アペイロンは今年初めてテスラ保有株の「積極的な」削減を開始。テスラについて市場の意見が分かれた19年には、同社の転換社債と株式を購入していた。

  テスラ株は1月の高値から20%を超える値下がり。世界的な債券利回り上昇で、バリュエーション伸長を巡る懸念が強まった。同社にバッテリーを供給する中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は1月8日以来14%下落。それ以前の1年2カ月で3倍余りに上昇していた。

原題:Asia Hedge Funds Pare Bets on Green Energy After 2020 Surge (1)(抜粋)

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