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パウエル議長、金融当局の政策巡る市場の疑念解消に注力か-4日講演

  • 超緩和策の長期維持の決意を再確認する見通しとFRBウオッチャー
  • パウエル議長の発言の趣旨は債券市場と当局目標の合致を望むものに

米連邦準備制度の(FRB)のパウエル議長は4日、新型コロナウイルス禍収束後に経済支援策を縮小する場合、金融当局として極めて忍耐強く臨む姿勢をあらためて強調し、にわかに懐疑的となった金融市場の説得に努めるものと予想される。

  FRBウオッチャーはパウエル議長について、長期金利の上昇に歯止めをかけようとするよりも、超緩和的な金融政策を長期間維持することで、昨年修正を加えた雇用とインフレの目標を達成する決意を再確認するとともに、先週のような秩序を欠いた債券市場の再燃は回避したい意向を明確にするだろうと予想する。

  パウエル議長はウォールストリート・ジャーナル(WSJ)主催のオンラインセミナーで講演する予定。

U.S. Treasury yields rise as outlook improves

  JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は「市場に語りかけて金利低下を促すというのではなく、連邦準備制度の目標と合致する金利動向を望むという趣旨となるだろう」と話す。

  これは米経済の長期的な健全性にも重要だ。市場と金融当局が協調関係にあれば、金融政策の新たな枠組みの下で、最大限の雇用と期間平均で2%のインフレ率という当局目標の達成に協力して取り組む形となる。

  外交問題評議会(CFR)主催の2日のバーチャルイベントで講演したブレイナードFRB理事は、「やるべきことはまだたくさんあり、忍耐強くあることが適切だ」とし、金融当局の目標達成には程遠いことを強調。パウエル議長も同様の見解を示す可能性がある。

ブレイナードFRB理事、最近の債券市場は注意を引く動きと指摘

  ライトソンICAPのチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏はパウエル議長について、債券市場に織り込まれた金利見通しを押し返すのは慎重でなければならないと指摘。16、17両日の連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表される最新の経済予測で、23年中の利上げ開始を見込む当局者の数が増えることも想定されるためだ。

  クランドール氏は「連邦準備制度の思考体系にどれほど変化があったかに市場の関心を向けようと議長は努めるのではないか」との見方を示した。

Powell And Mnuchin Testify Before Senate Banking Committee

パウエルFRB議長

Photographer: Toni L. Sandys/The Washington Post/Bloomberg

原題:Powell Likely to Push Back on Bond-Market Doubts Over Fed Policy(抜粋)

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