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孫氏の個人資産、1年足らずで4倍超-ソフトバンクGの株価上昇で

  • 孫氏のソフトバンクG保有株式、担保提供は33%に縮小
  • ソフトバンクGの株式が資産の95%余りを占める

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孫正義氏ほど、個人資産の額が大きく浮き沈みする人はあまりいないだろう。

  ソフトバンクグループの創業者である孫氏は今世紀初め、ハイテク株が急落する前には個人資産額でビル・ゲイツ氏を上回ったこともある。2020年3月には、新型コロナウイルスの感染拡大が株式市場を直撃し、ソフトバンクGの投資戦略にも疑問が渦巻く中、孫氏の資産は16年以降で最も少ない84億ドル(現在の為替レートで約9000億円)に落ち込んだ。

SoftBank Group President Masayoshi Son Keynote Address at The JCI World Congress

孫正義氏

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、それから1年足らずで同氏の資産は4倍超の380億ドルに増えた。同指数の集計が12年に始まって以降で最高だ。

  資産額の急増は、同氏の純資産の95%余りを占めるソフトバンクGの株価上昇と密接に結びついたものだ。同社株も昨年3月の安値からほぼ4倍に上昇している。同社は資産売却や自社株買いを実施し、シェアオフィス事業を展開する米ウィーワークから起こされていた裁判では和解に至った。20年10-12月期(第3四半期)決算はビジョン・ファンドが四半期ベースで過去最大の利益を計上した。

ソフトバンクG純利益1兆円超、ファンド好調で3四半期連続黒字

  また、ポール・シンガー氏率いるヘッジファンド運営会社のエリオット・マネジメントが昨年、株価が過小評価されているとの理由でソフトバンクG株の取得を明らかにするなど、同社に対する支持も集まっている。

  グレート・ヒル・キャピタルのトーマス・ヘイズ会長は「ソフトバンクの現在の主要資産は巨額のキャッシュフローがあり、今後も成長が見込まれる」と指摘。「勝ち組の収穫と適切なタイミングでの自社株買いをバランス良く行えば、たとえハイテク株が減速したとしても、2000年の繰り返しは避けられるだろう」と述べた。

  一方、ソフトバンクGと孫氏の命運は深く絡み合っているだけに、最近ではコーポレートガバナンス(企業統治)上の問題も指摘されている。

  当局への届け出によると、2月9日時点で孫氏は保有するソフトバンクG株式の約3の1を計16余りの金融機関に担保提供していた。昨年9月時点の38%からは減少したが、まだ約180億ドルに相当する。

  ソフトバンクGの担当者はこの記事へのコメントを控えた。

  ソフトバンクGにはトラブルも少なくない。事情に詳しい複数の関係者によると、ビジョン・ファンドは金融ベンチャーのグリーンシル・キャピタルへの投資15億ドル(約1600億円)について、評価額を大幅に引き下げた。最終的には評価額をほぼゼロにすることを検討しているという。

参考記事
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原題:
SoftBank Mega-Rally, SPAC Boom Multiply Masayoshi Son’s Billions(抜粋)

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