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ZHD社長、債券など資金調達「極めて旺盛に」-AIで買収も

更新日時
  • 新株発行議論せず、投資戦略は毎週の経営会議で今後議論-川辺社長
  • スーパーアプリで海外展開、SVF企業との連携も-出沢共同CEO

ソフトバンクグループの中核企業で、LINEと経営統合したZホールディングス(ZHD)の川辺健太郎社長は海外での新規事業やブランドの買収などを視野に、債券市場などで資金調達を積極的に行っていく考えだ。

  川辺社長はブルームバーグとのインタビューで、LINE以外の「新しいサービスやブランドでも勝負していきたい」と話し、「世界的に提供できそうな今までやったことのない分野でもネットやAIのサービスであれば、買収の可能性がある」と述べた。今後、毎週開く経営会議で投資戦略などについて議論するという。

SoftBank's Z Holdings and Line Corp. Announce Strategies On Its Merger

ヤフーとLINEカラーのネクタイで会見する川辺社長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  資金調達については「極めて旺盛にやっていく」とし、銀行からの借り入れのほか、クレジットカード事業の売掛金の流動化など主に債券市場で行っていく考えを示した。株式市場での新株発行については議論していないという。また、企業の合併・買収(M&A)の規模や調達額については言及を避けた。

  ZHDは1日付でLINEと経営統合し、時価総額5兆円規模の新たな企業グループが生まれた。傘下の事業会社となったヤフーはインターネット検索や電子商取引、電子決済、金融事業を展開し、LINEはメッセージアプリを中心に金融やコンテンツの販売を行う。世界のインターネット市場は米国、中国企業が圧倒的優位の状況にあり、ZHDでは統合を機に積極的に海外事業を拡大する方針だ。

  LINE出身の出沢剛共同最高経営責任者(Co-CEО)は、タイや台湾、インドネシアなどでの優位性をてこにLINEを中心としたスーパーアプリを展開していきたいと抱負を語った。ZHDの投資余力とソフトバンクGのビジョン・ファンドが投資する企業との連携を通じ、「グローバルの加速化」が進むとみている。

SoftBank's Z Holdings and Line Corp. Announce Strategies On Its Merger

共同CEOの出沢氏

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  ZHDでは、2022年4月にQRコード・バーコード決済事業のPayPay(ペイペイ)とLINEペイを統合するさせるため、協議を開始した。川辺社長はペイペイについて「ヤフージャパンをもう一つ作る覚悟でやっている」とし、ユーザー数を現在の3500万人から数年以内に倍増させる考えを示した。

  一方、「価値算定はしたことがない」と述べ、現時点で上場の可能性については否定的だ。ソフトバンクの宮内謙社長は2月の決算会見で、傘下のペイペイに関し、証券会社から早期の株式公開の提案を受けたことを明らかにしている。

  ZHDの20年12月末時点の有利子負債は1兆1777億円で、そのうち社債が5439億円、債権流動化が1530億円で、19年12月末比でそれぞれ5割以上増加している。

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(最終段落に有利子負債について追記して記事を更新します)
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