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サステナビリティー債はさらに進化へ、地球を守る「ネイチャー債」

  • 生物多様性がグリーンな回復目指す政策当局の注目集める
  • より明確な自然保護の目標を定めた債券のアイデアを売り込み

環境保護につながるグリーンファイナンスの世界に新たな種類の債券が出現するかもしれない。「ネイチャー債」だ。

  主に再生可能エネルギープロジェクトの資金調達に利用されるグリーンボンドの発行は今年、30%余り増えて過去最高となる見込みだ。発行体は需要急拡大の機会を生かすとともにイメージ改善の効果も期待できる。しかし、学者や活動家によれば、グリーンボンドだけでは地球を救うのに力不足だ。

  活動家らはより明確な自然保護の目標を定めた債券のアイデアを売り込んでいる。これは今年開催される生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)や国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)でも話し合われる見込みだ。新型コロナウイルス対策で各国政府が巨額支出と資金調達を余儀なくされる中で注目度が増している。

  ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのグランサム研究所のニック・ロビンス教授は、「危機対応と景気回復のために国債は非常に重要であり、ネイチャー債はその目玉になるべきだ」とし、「自然保護を通じた気候変動対策は非常に労働集約的となる可能性があり、グリーンな回復をファイナンスすることを考えるなら、公的支出の優先項目として極めて適切な分野だ」と話した。

Green Debt Surge

This year's ESG debt issuance is already outpacing previous records

Source: Bloomberg, data to Jan. 23

  各国政府は環境目標を達成すれば国債の金利を低くすることができる。企業による利用が今年爆発的に増えているいわゆるサステナビリティー・リンク債の国債版になる。

サステナビリティー・リンク債、ESGの新たな最前線に-JPモルガン

  「生物多様性のためのファイナンス・イニシアティブ」はそのような「ネイチャー・パフォーマンス・リンク債」の実際の運用に関する枠組みを整備。世界銀行や米国、中国、欧州諸国ととともに、この方法で借り入れをグリーン化できれば新興国に債務救済を提供する可能性についても協議している。

原題:
Debt Engineers Tackle Climate Change With Bonds to Rewild Land(抜粋)

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