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ビットコインの長期的価値に疑問符、ESGや規制強化巡る懸念で

  • 仮想通貨最大規模のビットコインから「遠ざかるべきだ」-BCA
  • ESGファンドが逃げ出せば価格の下降スパイラル開始へ

仮想通貨ビットコインは先週、週間ベースで約1年ぶりの大幅安を演じた後、その痛手を癒やしているが、環境への懸念や規制強化で中長期的な見通しはさらに悪化する恐れがあるとの見方もある。

  ビットコイン採掘に必要な膨大なエネルギー量に加え、政府がビットコインに対するハードルを高める見通しを受け、「その大半の価値は時間の経過とともに」失われることが示されているとBCAリサーチは予想する。

  BCAリサーチのチーフ・グローバルストラテジスト、ピーター・ベレジン氏は2月26日に公表したリポートで、ビットコイン取引の費用と遅さを考えれば「交換媒体としては不適当だ」と指摘。さらに、環境・社会・ガバナンス(ESG)を重視するファンドは、採掘者によるエネルギーの大量消費を理由にビットコインに関連する企業を避ける公算が大きいと付け加えた。

  ビットコインは過去1年間で依然として5倍余り上昇した水準にあり、新たな資産クラスとしてのビットコイン信奉者と、投機的バブルと受け止める否定論者が対立する構図にある。注目すべき最近の動向としては、電気自動車(EV)メーカー、テスラによる15億ドル(約1600億円)のビットコイン購入がある一方、マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏や イエレン財務長官などは慎重な姿勢を示している。

Bitcoin had its worst drop last week since March 2020

  BCAによれば、各国政府は多額の通貨発行益を失う恐れがあるため、さらに多くの障害を設けるという。

  ベレジン氏は「多くの企業がビットコインの技術的神秘性と自社を関連付けるために近づいている」が、「ESGファンドがビットコインから逃げ出し始めれば、価格の下降スパイラルが始まる。遠ざかるべきだ」と述べた。

  ビットコインは香港時間3月1日午前11時53分(日本時間午後0時53分)時点で2.5%高の4万6359ドル。1週間前には史上最高値5万8350ドルを付けていた。

原題:
Bitcoin’s Long-Term Value Doubted Due to ESG, Tighter Regulation(抜粋)

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