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バイデン政権を注視する中印とパキスタン、緊張緩和に向け動く

  • インドと中国、外相会談でヒマラヤ国境からの部隊撤退計画を協議
  • インドとパキスタンが共同声明-国境地帯での停戦順守で合意

国境地帯で領有権争いを抱えるインドと中国、パキスタンの3カ国が突然、緊張緩和に向け動き始めた。

  インドと中国は昨年、ヒマラヤ国境の係争地で1970年代以来最も激しい武力衝突を起こしたが、インドのジャイシャンカル外相と中国の王毅外相は25日、1時間余りに及ぶ電話会談でヒマラヤ国境からの部隊撤退計画について協議した。

  インドはまた同日、パキスタンとの共同声明も発表。国境地帯での停戦順守で両軍幹部が合意した。

  3カ国はいずれもバイデン米大統領がこの地域を巡る米国の政策をどのように変えていくのかを注視している。予測が難しかったトランプ前政権に代わり発足したバイデン政権が政策を練る中で、パキスタンは過度の親中国家ではないと米国側に示したい考えだ。

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  米国がインドとの関係強化を図る中で、中国はインドとの対立激化を望まず、インドもまた、ロシアと中国、インド、ブラジル、南アフリカ共和国の新興5カ国(BRICS)による首脳会議の議長国として今年、中国の習近平国家主席を招こうとしているため、波風は立てたくない。

  ワシントンのシンクタンク、ハドソン研究所の「インドと南アジアの未来に関するイニシアチブ」担当ディレクター、アパルナ・パンデ氏は「インドは、米中対立によって自国の重要性が高止まりし、親中のパキスタンにとっては圧力が強まることを望んでいる。その一方で、インド政府は米政府がどれだけ強く中国政府と対峙(たいじ)するのか確信が持てないため、パキスタンとの停戦や中国との紛争の緩和で一定の時間稼ぎができるのではないかと考えている」と指摘した。

原題:India’s Sudden Peace Push With Nuclear Rivals Shows Biden Impact(抜粋)

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