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日銀総裁、長期金利はゼロ%から上げない-低位安定が重要

更新日時
  • ETF購入、現在の調節方針でもメリハリ・弾力的な買い入れは可能
  • 新型コロナで経済に打撃、収束でも一定の影響残る

日本銀行の黒田東彦総裁は26日、現在は新型コロナウイルス感染症が経済に打撃を与えており、長期金利を誘導目標のゼロ%程度から上げていくことはないと語った。衆院財務金融委員会での桜井周氏(立憲民主)への答弁。

  黒田総裁は「イールドカーブ全体を低位で安定させることが大事になっており、何かゼロ%程度を上げていこうということではない」と述べた。現行のイールドカーブコントロール(YCC、長短金利操作)政策では、長期金利はゼロ%程度から上下0.2%程度の変動を想定している。

Bank of Japan Governor Haruhiko Kuroda Speaks at Business Lobby Keindaren

黒田東彦日銀総裁

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  また、上場投資信託(ETF)の買い入れについては、現在の金融市場調節方針においても「十分にメリハリのある柔軟な買い入れができる」との見解を示した。

  同日の債券市場では、新発10年債利回りが一時0.175%と2016年1月のマイナス金利政策導入決定後の最高水準を更新した。

  大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは、総裁の長期金利に関する発言に従来と大きな変化はないとし、日本の長期金利上昇は「米国の金利が上昇している中で、理にかなっている」と指摘。市場の変動をある程度許容する現在の日銀の姿勢は理解できるとしている。

他の主な発言
  • YCCの下で金利を低位に安定させ、実質金利下げる
  • 現在のYCCの下で今後もやっていく
  • もう金融政策でできることはないとは言えない
  • コロナ収束しても、経済に一定の影響が残る
新発10年物国債利回りの推移
(エコノミストのコメントなどを追加して更新しました)
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